あきしげ

ソード・ウォリアーズ 皇帝の剣闘士のあきしげのレビュー・感想・評価

3.0
ベトナム映画史上巨額の製作費。
新たなアジア・アクション映画。

『マッハ!』や『ザ・レイド』に続く、
珍しいベトナム製作の映画となります。

主演と監督はダスティン・ヌエン。
ハリウッドでも活躍している俳優。
本作では縦横無尽の活躍をします。

ヒロインのアンを演じているは、
ヴェロニカ・ンゴーという女優。
ビックリするぐらいの美人です。

悪役となる無敵のロン将軍には、
ロジャー・ユアンが演じている。
終盤で満を持して登場をします。

アンの夫でパン屋のヒエン、
タイ・ホアが演じています。
最終的に可哀想な人である。

アンの息子でいじめられっ子ホン。
ホアン・クァン・グエンが演じる。
色んな意味を持ったキャラクター。

ベトナム特有の文化が一切ないです。
ファンタジーっぽいが近未来の物語。
『マッドマックス』に剣と鎧が登場。
でも、主人公はバイクに乗っている。
タバコを吸って、ウィスキーを飲む。
ごちゃ混ぜな設定の主人公なのです。

物語は王道的な展開であるが、
終盤ではまさかの種明かしに、
色々とひっくり返されました。

ヒロインに設定を詰め込みすぎた。
そのせいで主人公の存在感がゼロ。
パン屋の夫があまりにも可哀想に。
悪役のロン将軍も驚くような展開。
ヒロインは男どもを振り回します。

本作を簡単に例えるならば、
序盤では「おっ!」と期待し、
中盤では「うむ」と間延びし、
終盤では「えっ?」と驚愕し、
期待値の右肩下がりだった。

本作では女が怖い。
そう思う作品です。
あきしげ

あきしげ