にゃんこむ

オリバー ニューヨーク子猫ものがたりのにゃんこむのレビュー・感想・評価

3.6
ディズニー初のコンピューターによる作画が多用された作品。
DVD特典ではCG作画が出来るまでを解説してくれます。

ディズニーのミュージカルアニメ映画。吹き替えで視聴しました。
ゴロツキ犬のドジャー役が松崎しげる。声優業はそこまで上手くないかな……と思いましたが歌唱パートになると圧巻です。
その他の歌唱パートがあるキャラクターには尾崎亜美や木の実ナナさんなど、歌手の方が吹き替えを担当しています。木の実ナナさんは俳優業もやっているだけあって声優も上手!
その他の吹き替えもベテラン声優さんが演じていてとても豪華。

ディズニー・アニメーションとしてはリトル・マーメイドの一作前となる作品ですが、見たことがありませんでした。他の動物映画に埋もれたマイナー映画ですが、出来が悪いということはなく、とても良い作品です。

ニューヨークの路上で売られたいた子猫。
最後まで売れ残り、その場に取り残されてしまう。大雨が降ってきて入っていた段ボールも流されてしまい、生き方も分からないまま野良猫になるオリバー。ある時、出会った犬のドジャーにソーセージを一緒に盗ろうと持ち掛けられる。しかし、悪賢いドジャーは子猫を利用しただけで、ソーセージを貰えなかった子猫はドジャーを追いかける。
追いかけた先で第一の飼い主となるフェイギンや、犬の仲間たちと出会う。フェイギンはチンピラで、犬たちにスリや窃盗を命令して日銭を稼いでおり、仲間となった子猫は窃盗の手伝いをさせられる。そのターゲットだった高級車にお金持ちの一人娘ジェニーが乗っており、見つかってしまった子猫は何も知らないジェニーに拾われてオリバーと名付けられる。

タイトルは”子猫ものがたり”ですが、冒頭でオリバーと一緒に売られている子猫が出てくる以外は、仲間や敵もほぼ犬です。
原作小説の『オリバー・ツイスト』は人間の物語で、ディズニーでアニメ化するにあたって犬と猫に置き換えたようです。全員犬でも話は繋がる気がしますが、主人公を猫にしたことで異種族間の友情が描かれているところが良い。

フェイギンはしょうもないチンピラですが、絵本の読み聞かせをしてあげたりと、新しく入ってきた子猫をすぐ受け入れてあげたりと、動物に対する愛情は持っている良い奴。
ラストはディズニー映画らしいハッピーエンドでとても良かった!
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