sally

ビリオネア・ボーイズ・クラブのsallyのレビュー・感想・評価

3.8
"パラドックスの哲学"
昨日の失敗は、明日の成功に。
ミステリーで買い、ヒストリーで売る。

坂道を転げ落ちるように、
誰も止めることはできずに
ただただ、堕ちていく。

大きく考えることと虚勢を張ることはよく似ている。
嘘が人を幸せにできるのは一瞬で、
嘘が嘘だとわかった瞬間からは堕ちるだけ。

善悪の境界はとても曖昧である。
視点で変わることは確かだが、
その視点は人それぞれ。
ある人にとっての善は、ある人にとっての悪。

ただ一つ、"自己利益"の思想は
結局のところエゴでしかないのだということは明白となった。

とにかくキャストが最高に豪華。
エマ・ロバーツのスタイルが抜群…

全てのシチュエーションや考え方が自分とは全く異なり、現実で経験することはない世界なので映画の中でこのあり得ない経験をすることはとても有意義であった。
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