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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのmazdaのレビュー・感想・評価

3.8
ハンがルーク達に出逢う前。ハンソロといえば!のあれやこれやに出逢うまで、ハンのためのハンの愛にあふれたまさしくハンソロストーリー。
フォースの覚醒が同窓会なら、今作はタイムカプセルってかんじ。ハンソロという名前、相棒チューバッカとの出逢い、悪友ランドとの出逢い、ファルコン号を手にいれるまで、昔の恋。あらゆる事の始まりがつまってる。

正直いっちゃうと期待しすぎた感はいなめないし、ローグワンに比べてしまうと圧倒的に中身は弱い。あけたタイムカプセルをパーっと広げて懐かしい雰囲気は堪能できるけど、ひとつひとつの思い出を手にとってみてないというか。もっとハンという人間性ができていく過程をみたかった。

とはいえテンションあがらないわけではない。個人的には悪友ランドとのやり取りと元カノの存在がとてもよかった。信じる、信じないの選択があまりにもハードで、それによって人間の闇の深さを感じるスターウォーズがたまらなく好きです。ハンも含めて善人がまったくでてこないから好き。笑

ベタでもドラマ的な展開がある方が私は好きだけど、こんなもんかっていうドライな始まりこそある意味ハンソロのストーリーらしいといえるかもしれない。
新しくなった昔のハンソロに違和感あった出だしを忘れて最後には"○○が演じたハンソロ"とかではなく、ハンソロという存在が全力で恋しくなる。
この感覚は『私はロランス』のラストシーン彼等が初めて出逢うシーンで終わるあのときに感じるきもちにとても近い。この先の彼等、彼、その選択がどうなるかを知っているうえでみる始まりのシーンというのは胸がぎゅんぎゅんなる。少しでも違う選択をここでしていたら、ルークにもレイアにもレンにも会えていないから、例え浅はかなストーリーだとしても十分にこれからの繋がりを感じずにはいられない。
i miss him so much!!!
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