あ

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのあのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

字幕 林完治
①6/12ジャパンプレミア最速試写会
TOHOシネマズ六本木ヒルズ TCX
2D字幕

②6/29 TOHO梅田 ドルビーアトモス
2D字幕

③6/30 109エキスポ 次世代IMAX 3D字幕
④6/30 109エキスポ 次世代IMAX 2D字幕
⑤6/30 なんばパークスシネマ 2D字幕

⑥7/1 109HAT神戸 4DX3D字幕

⑦7/13 梅田ブルク7 2D吹替7.1サラウンド
(明るくて音良くて非IMAXではこれが最高峰だった

⑧7/14 西宮OS 2D字幕

⑨7/21 梅田ブルク7 2D字幕7.1サラウンド

⑩8/10 MOVIX尼崎 2D吹替

11 8/13 梅田ブルク7 2D字幕7.1サラウンド

12 8/16 梅田ブルク7 2D字幕7.1サラウンド

嗚呼すきだ。。。すきすぎる長いです

ディズニー傘下になってからはローグ・ワンがいちばんだと思っていたし 試写鑑賞後もそう思ったけど 観る度にすきになっていくのでもしかしたらRO超えもありえるのではないか
(追記: 7回目で超えた

SW史上最強に固有名詞が出てくる作品で 正直前半とか何言ってるかわからないとこもあったけど それは2回目観てパンフ読んだらだいたいわかったので いつものSWと同じね
特段問題なく観られる
今回は小ネタがたくさんあって TCWやレベルズはもちろん ゲームとか小説のレジェンズまで!
どこ向けに作ってるんやルーカスフィルム、、と圧倒されたけど わかる人にはわかればいいよという作り方をしているんだと思う
ってそこまで細かいとこ知らんがなというかんじだけど レジェンズオタク以外はみんなわかってないから大丈夫よね笑

まずヴィラン含めて出てくるキャラが全員魅力的というわたしのすきな映画の要素がバッチリで
それってSWにおいて結構大事なことで
ハン、チューイ、ランドはもちろん新しく出てきたベケット、ドライデン、リオ(ジョン・ファブローがまたいい)
そして今回女性キャラがめちゃくちゃよくて
これはTLJからの流れでもあるけど
キーラ、ヴァル、エンフィス、レディ・プロキシマ(裏社会的なボスが女性ってかっこいい)そしてL3!
L3はそもそも見た目がドロイドの廃品から作ったという設定がいいし(おなかがアストロメクだなぁと予告観たときから思ってた)
なによりドロイドの権利という面から見ても かなり頑張って働いていて しかもランドと相思相愛というなにこれ最高じゃないですか
ふたり長年夫婦みたいで ランドさまが操縦席から去るとき「何かいるものある?」「平等の権利」(のあとのランドさまのやれやれみたいな顔がまた良い)
ランドさまが去ったあと ドッと手すりにもたれるL3の動きが人間的ですごくかわいい
キーラと女性同士で話すシーンとか女の子だなぁと思ったし
いまのディズニーができることを詰め込んだキャラがL3というかんじがしたな
SWのドロイドにおいていちばん大切なのは愛嬌な気がして
レベルズのチョッパー然り、同じクルーとして周囲の人たちが ドロイドと対等に話しているというのが大切で
もうすこしL3の活躍を見ていたかった気もするけど ちょっと亡くなるのが早かったかな
(その間でいうとROにおけるK-2のほうが十分に描き切ってから死への流れがスムーズだった)

しかも彼女がファルコンに取り込まれたというのがすごくよくて
3POが言っていたのがL3だということがわかったし 彼女がファルコンのなかに在り続けると思うとうれしい
そう思うと帝国の逆襲のベスピンにファルコンが降り立ったのとか最高すぎないか
しかもまたランドさまに操縦してもらえるという、、、

さてさて わたしの今作いちばんの推しはランドさまなんですけど
帝国の逆襲におけるあの飄々とした感じとあと品ですよ品!品を兼ね備えているというのが最高オブ最高
ただのペテン師っぽい感じではない お洒落でファルコンの中もめちゃくちゃ美しくしていて
部屋とか車ってその人の人間性がすごく出るもので あのファルコンはまさしくランドさまそのもの
10年であんなに汚くなるのか、、と思うけどそれはハンのあの操縦の仕方見ていればわかる笑
「だから他人に操縦させるのはいやなんだよ」とか脚本もとてもすてき

しかもランドさまがお洒落という設定もよくて ケープルーム(字幕ではマントルームとなっていた)とか最高すぎるでしょ
ちゃんと2回目のサバックで着ている変な柄シャツとかもよく見るとハンとキーラがケープルームにいるときに掛けてあったり芸が細かい
2回目のサバックでつけてた赤のスカーフは黒の色違いだから 同じので気に入ったら色違いで複数買うんだなぁとか(すごくわかる)
特注ケープが火消しに使われたり笑

しかもあのケープルームの出し方も 持ち主のランドさまをあの場にいさせるのではなくて ハンとキーラとの場にしているのがさりげなくて良い ベケットが入ってくるのも含めてあれは帝国の逆襲オマージュだよね
あそこで二人が出会う時 ケープを付けていたキーラの鏡越しにハンが映るんだけど あの登場のさせ方とかもう最高にいい演出だなぁと
映画における鏡って虚構だと常々思っていて
そうするとあのふたりの関係性が虚構としてもはやさりげない伏線になっていたりで。。!
ハンとキーラのテーマである音楽がLando's closetというのも良い。。最高。。

ランドさま最初の登場のサバックのシーンもいかにも怪しい感じで良い
立ちはだかるハンの股の間からランドさまが見えるカットとか秀逸
もうね とにかくドナルド・グローヴァーの表情がめっちゃくちゃ豊かで あと声!
表情と声の幅広さは彼がコメディアンであることにも起因してるのかもしれない
ハンが賭けまくって 「おい おい やけどする前にやめとけ」っていうときの ウェイウェイウェーイ みたいな声とか笑、「緑のサイロップなんて持ってるはずないんだ!」ってハンが怒った後に登場するとき 「ヤッホー!俺のVCXはどこかな」という声とかほんと胡散臭さしかなくて良い、、あれ日本語ではヤッホーと言ってるけど 英語では「ユーフーーー!」みたいな感じで 陽気すぎるでしょ!
ほんとあのランドさま毎回観る度にたのしみにしてる
しかもVCXってゴーストやないの。。
またもやレベルズファンに対するファンサービスが行き届いておりますなぁ
あのときのランドさまのヒュ〜〜とかもちょうすき笑

旧ランドを演じたビリー・ディー・ウィリアムズからドナルド・グローヴァーは ランドを演じる際には とにかくチャーミングさを保つように言われたみたいなことパンフに書いてあったけど まさにチャーミング!!ここらへんはドナルド・グローヴァーの演技の上手さだと思う
ランドもともとすきだったけど なんかこの若ランドはほんとランドさま!という感じで あぁすきすきすきすき愛してるスピンオフ作ってほしい 伯爵になるべく人だわやはり

ここで誰得なのかわからないけど いきなりわたしのすきだったランドさまを挙げます
1. I hate you. I know.のくだり(もうこれは脚本が良いに尽きる )ボロボロのファルコンが文字通りポンコツになった瞬間であり あのときのランドさまの切ない表情とか 自慢そうにつけていたスカーフで腕を吊ってるのとか ここは試写でもいちばん笑いが起こってた さすがファンのみなさん。。あの雰囲気は初日にはなかったのでほんと良かった
2. 「フル・サバック!」のときのドヤ顔
3. L3の最期のときに いままでL3と呼んでいたのに (死ぬ直前もL3(小声)...?L3(叫び)ーーー!と呼びかけてたのに)看取るときには“I'm sorry L ...I'm so sorry...”とL3のことをLと呼ぶランドさま! LってもはやELLEみたいなかんじで人名やないの すてきすてき いつもふたりきりのときはLと呼んでるんだろうなぁぁぁ
4. 2回目のサバックで袖からカードが出なくて焦るランドさま あの顔最高
とにかく表情が豊かで素晴らしい。。ランドさま一生ついていきます

話を戻すと 今回はモールを含めてアニメシリーズを観ていない人にはわけのわからん展開になったと思う(実際に時系列がわからないという感想をたくさん聞いた)
映画だけ観ていても モールがなぜこの時代にいるのかわからないだろうから アニメ観てない人には少し難しいのでは

モールは あくまでもダース・モールではなくて モールなのがポイントで
クレジットもMaulだったし
レイ・パークがいい感じに年取っててよかったな 声はレベルズとかと同じ人なんだよねぇ感激して震えた

ちょっとだけ解説すると
モールはEp1でオビワンに下半身切られたあと ドロイドの廃品を集めて下半身蜘蛛男みたいなので気狂いながら生活していて
それを弟に見つけてもらって
で故郷ダソミアでお母さんの魔術的なものでモールとして機械の足で蘇らせてもらうんだけど
その後いろいろあり マンダロアという惑星の戦士文化を重んじる分離派の集団デス・ウォッチの支配のち 犯罪組織(aka映画でも出てきたシンジケート)集団シャドウ・コレクティヴというものを立ち上げてマンダロア征服をするんだけれども(ここらへんのシャドウ・コレクティヴ立ち上げの流れはCWのシーズン5 Ep13復活のシス〜Ep16歪みゆく惑星を観るとわかります ほんとに取り急ぎだけど)
クローン戦争期は共和国vs分離派の争いで マンダロアは中立的な体制を保っていたんですね (なので戦士文化の強かったマンダロアの過激派であるデス・ウォッチもシャドウ・コレクティヴに参加するわけです)
シャドウ・コレクティヴはダース・シディアスによって崩壊するんだけど
モールが力をつけていくこの流れを知ってるか知ってないかで今作の理解度がだいぶ変わってくるので 映画なのにかなり踏み込んできたなという印象
なのでシャドウ・コレクティヴの時期とは離れているし 帝国時代はマンダロアは帝国支配下にあるんだけれども 冒頭テロップでもあったように犯罪シンジケートがいる時代ということだし モールもキーラに「その船でダソミアに来い」とか言うので あぁまだ自分の故郷を拠点にして何かしら活動してるんだなというのがあの一瞬のシーンでわかるようになっています

ここまで観てないとわからないくらいのレベルでアニメの要素が映画に入ってきたのはおそらくはじめてかと ディズニーも攻めてきたなぁと思ったり

ドライデンの部屋に赤のマンダロアアーマーがあったり シスのホロクロンが置いてあるのがアニメ見てる者にとってはヒントになったりしているんだけど(初見では気づかないよ、、2回目でわかったよ、、)
キーラがどうやってクリムゾン・ドーンに入ったのかとか どうやってあのポジションまで登りつめたかとかが今後描かれていくと面白いなぁと思います
ビジュアルガイドによるとキーラはコレリア時代レディ・プロキシマからも注目されて昇進したと書いてあったからかなりやり手なんだと思う
しかもモールもかっこよくブィィンとライトセーバー 起動させるだけ(あのセーバーはレベルズでモールが使っているものと同じ)
で それ出しといて使わへんのかい!となって かなりファンサービス的な感じでちょっと面白かった
ドライデンがあのお方に知れたらどうするんだみたいなことを中盤言っていたので おそらくベケットもクリムゾン・ドーンの表面上の支配者がドライデンで 実はモールの支配下にあることは承知の上なのかもしれない
だからこそあんなにハンにキーラに深入りするなとか注意していたのかもだし
ベケットは最後にタトゥイーンの大物ギャング=ジャバ・ザ・ハットのもとへ仕事にいき、それで終わりにしたいと言ってるんだけだけど
これはあくまでわたしの予想なのですが おそらくベケットはモールの威力に危機感を感じていて これ以上モールに深入りしたくなかったんだと思う
ジャバはハット・クラン(akaハット・カルテル 冒頭キーラの口からも出る)というシンジケートなんだけど CWではシャドウ・コレクティヴにハット・クランは参加を拒否しようとするから そういう姿勢を過去にとってることもあってここで働きたかったのかなぁと

そのベケットも息子のように可愛がっていたハンに殺されるわけで あそこでグリード問題も解決するし ディズニーうまいなぁと思いましたね
のちにハンは自分の息子であるベンに殺されてしまうのでなんというかつらいんですけれども

そしてモールが出てきたということは今後オビワンのスピンオフにも必ず繋がってくるはずで モールを出した意味の大半はここなのではないかなと
オビワンとモールは本当に因縁の対決を繰り広げていて アニメシリーズでも直接対決しているので (しかもオビワンは目の前で好きな人を殺されたりもしてる)
ここらへんを次のオビワンに繋げることと さらにハット・カルテルに参加するであろうハンの流れもおそらく続編を意識したものなんだろうな

いずれにせよ120%オタク向けに作ってくれた今回の作品には感謝しかないし
ディズニーが正史(カノン)と表明している以上TCWもレベルズも小説も今後映画の要素に入ってくる可能性はあるわけで
いま以上にしっかり観て読んでおかなければいけないなというかんじ
これはたぶんスピンオフだからなんだろうけど スピンオフならこのくらいやってくれても全然いいです 大歓迎です
ただ わたしの周りにTCWもレベルズも両方全て観たという人が皆無なので みんなどの程度理解できたんだろうか、、と心配になったし もう量が尋常じゃないので これから観ていく人は大変だなぁと
映画以外も見ていて当たり前みたいなのはちょっとハードル高くないですか ディズニー。。オタクは喜ぶけどね
アメリカの興行収入が振るわない原因はここらへんかもしれないな
でもまぁSW全く見たことない人でもたのしめる気がします

あと今回素晴らしかったのはなんといってもスコアですね
ウィリアムズがメインテーマを作曲して それをパウエルがライトモチーフ的に味付けする形だったんだけども
今回ディズニー傘下になってからいちばんよかった気がする
パウエルは独自のメロディももちろんきれいだし SWらしさやウィリアムズらしさをきちんと考えて作っていて
彼ひとりでも十分できたのではないかなという感じもした
「回想法」なんてタイファイターアタックからアステロイドフィールドまで入れてあってほんとにファン泣かせ
そしてチューイが副操縦席に収まるときにSWのテーマが流れる気持ち良さよ、、泣くわ
ほかにもエンフィスのテーマだったり(ヴァンドアでエンフィスの話をヴァル、ベケット、ハンがしているときにも うすーく流れている)どの曲をとっても美しくて
自分のスコアを作りつつも キメのところでとなじみのテーマにストン!と落とし込むところがすごくいい
ヴァンドアの上空で流れる壮大な音楽もいいし
なにより打楽器の使い方が絶妙なんですよねパウエルのスコアって
これぜひオケ上映で聴いてみたいものです

あと伝説のケッセルランのエピソードが今回ようやく映像化されたんですが
ハンが語っていたあのエピソードがハンひとりのものではなくて クルーみんなの助け合いあってこそというのもいい
L3のデータ、キーラとランドのL3の解体、ベケットのTIEファイターとの撃ち合いあっての あのチューイとハンの操縦

もうあのケッセルラン のシーンだけでも1800円の価値あり
あとベケットがTIEファイターをへんな例えをしまくってハンがわからんくだりとかもめちゃくちゃすきだよ、、、ベケット、、
今回ほんと脚本がいいよね
こんなポンコツにTIEファイターは出さない →クォォォォ(襲来)とかね

ハンが初めてファルコン操縦する瞬間の顔とかちょう最高だったなぁ
大変なときなのに操縦席に着いたらニヤッとするんだよね
あとさりげなくCECやハンの父親、ランドの母(ランドさまマザコンかよ)の話も出て良かったです

あとオーラ・シングをベケットが殺したとか重要なことをわりとサラッと言ってたり
そういうのもいいよ これ見よがしじゃないかんじね
オールデンがケッセルでブラスター撃つ時ランドさまが投げて受け取ってから撃つのをワンカットでやっているのすごくよかった
あの腰低い撃ち方 ハリソン研究したんだろうなぁって 似てたよ

チューイとの出会いのところで ハンがウーキー語しゃべるっていうのも新しくて良かったし
ヴァンドアの列車のシーンなんてすごく面白かった。。あれ4DXだとかなりたのしくておすすめ

前監督とハワードが作ったとこの差がわりと明確に分かるけど そのバランスがまたいいですよね うん最高ありがとう
あと5回くらいは観たいよ
これ単体でも成り立つし ユニバースを広げる役目も存分に果たせているので スピンオフ作品としては大成功だと思う

画面暗いからIMAX2Dがおすすめ
4DXはTFAのとき二度と乗るかよと決めてたけど 今回のはすごく面白かった〜
ほんとにすきなとこ挙げたらキリがないけどだいすきだよSOLO。。

(SWオタクの方、いろいろ間違ってるかもだけど突っ込まないでください
あ