あをによし

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのあをによしのレビュー・感想・評価

3.3
前評判ほど悪くはなかった。全編通して飽きるようなところもなかったし。ただ、ハン・ソロという誰もが思い入れのあるキャラクターだけに、物足りなさを感じやすくなっているのも事実。ハリソン・フォードと比較するのはフェアではないけれど、同じスピンオフのローグワンが、名もなき者たちの活躍を銀河系の歴史の中に難なく取り込んだのとは対照的な構造になってしまった。
話としては、エピソード4での「ケッセル・ランを12パーセクで飛んだ」というハン・ソロの台詞の元となるエピソードだが、大雑把に言うと、本当にそれだけの話だ。ローグワンが、デススターの設計図を巡る知られざるエピソードを、ベイダー卿やレイア姫が出てくるあのシーンに繋げて素晴らしい成果を上げたことを考えると、盛り上がりに欠けるのは否定できない。それよりはむしろ、エンフィスたちの視点からの物語が見てみたかった気も。もしかしたら、それは続編で描かれるのかもしれませんが(続編があれば)。そうなれば、ダース・モールや新三部作との繋がりについても詳しく言及されるはず。ま、チューイ好きとしては、『ワンダー 君は太陽』から間髪おかず、その姿を拝めただけで満足です。
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