福助

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーの福助のレビュー・感想・評価

3.8
ジェダイは出てこないしライトサーベルのチャンバラもありません。なのに、EP4からの三部作らしさが溢れてるのはなぜなのだろう。これがロン・ハワードの底力なのでしょうか。
もし、この映画をアメリカでの前評判を気にして躊躇ってる人がいるのなら今すぐ行かないと後悔しますよ!全然ちゃんとしたスピンオフですから!
ハン・ソロがニヒルであんなに皮肉屋の癖に正しき道を進む事が出来たのかこれ観たら納得出来るはず。
若き日の青臭さが鼻に突くのもソロっぽい感じだし、チューバッカとのなれ初めや軽口にほっこりしてしまいます。そして新品のミレニアムファルコン号!ホントカッコいい!
ソロの幼馴染みで生き別れになっていた女性、美しいキーラの切ない生き方や(エミリアクラーク32歳って冗談だろ!?)、ソロの人間形成に影を落とすケベット(ウディハレルソンさん。ゾンビランド早く続編やってくださいよ。)、油の乗りまくってるドナルドグローヴァーがちょいワルのランドカルリジアンだったりと、どのキャラも魅力的でした。
チューイがかなり活躍しているのも嬉しいんだけど、SWで印象的なセリフのオマージュが散りばめられていて思わずニヤついてしまいます。
ジョージルーカスは黒澤映画に影響を受けていたようですが、ロン・ハワードは意識してなのか、ウェスタンムービーを匂わせいたりして雰囲気が良かったなあ。
近年のSWはスピンオフも含めて新しさを求めるあまり、逆張りのような展開になっていたのは否めないのですが(出来が悪いわけじゃなくて!)今作は旧三部作を意識した全うなスピンオフだとおもいました。
あ、後半にまさかのあいつが出てくるのですがこれは今後作られる予定だったスピンオフの伏線なんだろうなぁと思うので、今作がそこそこにでも成功して企画倒れで終わらないように願います。
福助

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