アタフ

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのアタフのレビュー・感想・評価

3.8
前評判が非常に悪いスターウォーズのスピンオフである本作。
「これは期待しちゃいけないやつか…」と全く期待せず鑑賞したところ…いやはや!とっても面白かったですよ!!
なんだよ!?ちゃんと面白いじゃん!!まったくスターウォーズオタクというのはいちいちハードルを高くしてそれを超えないと批判するから困る。

監督はロン・ハワード。個人的にロン・ハワードという監督は無難な映画を撮るイメージの監督でして、フィル・ロード&クリス・ミラーが降板してロン・ハワードになったときはガッカリしたものです…
まあ完成した映画を見てみると確かに"無難"ではあったと思いますが、この映画に関しては無難=駄作というわけではなく、誰もが安心して楽しめるバランスの良い作品だったと思います。
だってさ、新しいことをやろうとしたら『スターウォーズ 最後のジェダイ』のように叩かれる訳ですから、まあこれで良かったんじゃないかな。

良かったところを挙げますと、ハンソロの青年時代を演じるオールデン・エアエンライクがとてもイイです!!
彼が演じるハンソロはとても好感が持てました。傲慢で生意気だけどそれが嫌味じゃないというか、そんな感じがとてもチャーミングに感じられました。またウディ・ハレルソン演じるベケットやソロの彼女であるキーラなども魅力的だったと思います。今作のドロイドであるL3-37も「ドロイドの地位向上思想を持った女性ドロイド」というキャラが濃すぎる設定で言動がいちいち面白いし、ランドとL3の関係も素敵でした。

逆にキャラクターの問題としては少々登場キャラクターが多すぎる気もする。最後の方ではベケットの元仲間の女と操縦士(名前すら思い出せない…)とかの存在をサッパリ忘れていた。「そういえば最初の方にそんなキャラクターいたな」みたいな。どんどん話が展開していくんで最初のほうのこと忘れちゃうんだよね。

そのストーリー自体は単純明快、ハンソロがどん底から這い上がりチューバッカを仲間にしてミレニアムファルコンを手に入れるまでの話である。
いまどこで登場人物が何をしているかが分かりやすく、こういうところはロン・ハワード流石と思いました。また脚本家があのローレンス・カスダンだったためか無難ではあるもののちゃんと"スターウォーズ感"が出ていたと思います。

やはりというべきかハンソロのスピンオフなんで盛り上がりや迫力に欠けるという欠点もあるとは思いました。個人的にスターウォーズでテンションが上がるシーンと言えば"X-WINGでドックファイト"と"ライトセーバー戦"なんですが、もちろん今作にはそれはありません。ミレニアムファルコンでの戦闘はあるんですが、やっぱりX-WINGが入り乱れて戦うシーンが見たいんだよなぁ~~

とは言え終盤にホログラムでアイツが出てきたときはテンションがん上がりでしたよ!!アイツの戦闘をもう一度見たいなぁ~~~次回作があるんだったらその作品で見せてくれよ頼むよディズニー!!俺っちの夢を叶えてくれぇぇ!!

I have a really good feeling about this!!

追記…プロフィールコメントにて2018年上半期ベスト10を更新しました。
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