賽の河原

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーの賽の河原のレビュー・感想・評価

2.0
デナーリス・ターガリエンことエミリア・クラークが最高でしたね。やっぱりターガリエンの血は違いますわ。
あとはね、ハン・ソロ役のオールデン・エアエンライクさんも頑張ってましたよ。こんなに難しい役柄ないでしょ。ブラスターの構えとかも凄くサマになってましたよ。
映画はね、重箱からはみ出るくらい些細なポイントなんで指摘するのも気が引けますけど、そういう些末な欠点いくつかを除いたら最高でしたね。
まず第1に、もしかするとこれは世界で気づいてるのが俺だけかも知れないんですけど、「ハン・ソロがハン・ソロに見えない」っていうね...。
んで第2に「アガるシーンがない」っていう...。私はあんまり「ローグ・ワン」も評価してないですけど、なんかラストのシーンの島っぽい感じとかスターウォーズシリーズの中ではフレッシュだったから印象的なシーンだったんですよね。あとは旧作のレガシーを活かしたシーンも良かったですよ。暗闇の中で赤いライトセーバーが光るシーンからレイア姫登場までとかも文句なく素晴らしかった。
ところが本作はそういう懐古趣味的な部分も含めて印象に残るシーンがないっていう...。チューバッカだってミレニアムファルコンだってランド・カルリジアンだって出てくるのに...ありえます?誰が撮ったってこいつらが出てくるシーンはアガるように撮れるでしょ...。「えっ...逆にこんなに普通の登場シーンにできるのすごくね...?」ってビビりましたよ。
それでいて終盤に「とある人物」が登場して、作り手側としては「過去作ファン向けのサプライズ・驚きの展開」のつもりなんでしょうけど、私としては単純に「えっ...興味な...」「っていうかそういう展開をありにしたところで銀河の大勢に全く影響がないのて本当にどうでもいい...」ってなりましたね。
あとはもう言及するのもアホらしいんですけど、いまどき暗い画作りして「シリアスっぽい話」とか「ダークさ」とか表現しようとするのが陳腐すぎて本当に腹立たしい。単純に「暗くて何やってんのか見えねよ」ってイライラするだけですわ。#暗い
あとはL3っていうドロイドも、そのドロイドとランドの関係(設定)も、「なあ、そんなに正しさとかに配慮する必要あるわけ?っていうか無理やりそういう設定とかキャラクターブチ込めばそれでいい話になると思ってんの?」って腹が立ちましたね。
デナーリス・ターガリエンの話に戻りますけど、よっぽど「ゲームオブスローンズ」の方が政治的に正しいし面白いですけど、ハン・ソロもね、最高でしたね。
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