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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのliftmanのレビュー・感想・評価

3.9
山ほどチケット屋にある在庫が気になりながら鑑賞。
もはや事前情報でネガは織り込みズミでしたが、
似てないこと、フォースの覚醒から半年も経ってないうえにちょっと飽きてること、本シリーズと密接には関係してないこと、などが原因かなと。

もともとフォースとか運命とか銀河の平和とかよりは、もっと下々の世界観(いろんな種族の造形とか乗り物とか)が観たかったので、今作は結構嬉しい。
しかも経緯はどうであれ、シリーズ史上最もキャリアのある監督で、ふつうにSFエンターテイメントとして観ても大丈夫なまあまあな安定感です。

おなじみハンとチューイー以上にヒロインと女性?ドロイドの存在がこれまでのスターウォーズの女性像を思うと革新的。
とくにドロイドL3の登場から解放のシーンまでなんだか違う映画みたいにメーター振り切れてる感じでテンション高くてむっちゃ好きです。

エピソード7と8では人間以外のキャラが極端に減ったのが不満でした。明らかに少数民族とかマイノリティのメタファーだった彼らの登場が減ったのはディズニーの差し金かと思ってましたが、今作ではそんな市井の異星人やドロイドがふつうに存在していて現在の欧米の大都市みたいに日々の労働に従事している様子に作り手の主張を感じました。
ただ、明らかに白人でない人間が顔にペイントして民族衣裳風な出で立ちで多く登場するのはちょっとやりすぎのような。

惜しむらくはスタイリッシュな効果なのかいくつかの暗めのトーンの画面が、わりと重要なボケとツッコミのシーンをつぶしてるのは残念。ソロとチューイーのバディ感が薄くなってない?

ソバカス女子もなかなか意表でいい感じでした。
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