るるびっち

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのるるびっちのレビュー・感想・評価

3.7
目新しさはないが詰らなくはない。
スターウォーズはそもそもスペースオペラで、西部劇を宇宙に舞台を変えたものだ。今回も悪党、盗賊、モンスターに列車強盗、宇宙での闘いという至極まっとうなスペースオペラだったと思う。

「いやな予感がする」のセリフで有名なハン・ソロ。逆手にとるかと思っていたらやはり「いい予感がする」と逆張りしていた。
その辺のユーモアが幾つかあり、ウーマンリブを主張するドロイドとか、ランドがソロに「大嫌いだ」と言ったりして笑わせる。

ミレニアムファルコン号はランドから賭けで巻き上げたものというエピソードがあるので、そう思わせて外したりしているのはベテラン脚本家の技だ。
チューバッカとの出会いも、ソロがパイロットになる件も同じように、そう思わせて外すというやり方。

引き裂かれた恋人が敵側に回る運命の再会をするかと思ったら、もう一工夫していた。裏切りから彼への愛情で反転した行動を取ると思わせて、もっと大きな物を背負っている。逃げられない重荷を彼女は背負っていて、若いソロでは力不足で答えられない。彼女の方がよほど苦界を味わっていたのだ。
結果、初恋は敗れる。それが青春の苦みだと、大御所脚本家ローレンス・カスダンの声が聞こえてきそうだ。

実は、登場する男たち三人ともパートナーである女性を失う(ランドの場合は人間ではない)。青春とはそういうものである、一人前の男になるには大きな傷が必要だ。それは最愛の人を失うこと。それを踏まえて男は漢になる。というメッセージなのかも知れない。

ルークは師匠を裏切らない。アナキンは師匠と対立する。そしてハン・ソロは師匠のような立場の男をどうするか。彼が正義のヒーローでない所以がここにある。