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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのsymaxのレビュー・感想・評価

3.5
前評判と興行収入の悪さと土壇場での監督交代劇…公開前から、ネガティブな情報ばかりだし、「最後のジェダイ」という大ブーイング作のたった半年後という最悪のタイミングでの公開という事で、だいぶ損をしている感がして…私も劇場スルーしてしまったのですが、見たら、"あれっ?面白いじゃん"と率直に思いました。

そもそも、"ハン・ソロ"を選んだところで、誰がソロをやったとしても、ハリソン・フォードに勝てる訳が無く、コアなファンからボロクソに言われちゃうの目に見えてますから、ディズニーのキャラ選択ミスである事は間違いありません。

そんな中、若きソロを演じたオールデン・エアエンライクは、そーとーなプレッシャーがあったろうに、ちょっと青臭く、背伸びしてワルやってるソロ感があって良かったです。

ハリソン・フォードに似てないようで、なんとなく似ているようで、でもしっかり、ハン・ソロでした。

今作を見て思い出したのは、"スターウォーズ"って、所謂、「冒険活劇」なんですよね。

「新たなる希望」を見れば、よく分かりますが、宇宙を舞台にして、へなちょこなエイリアンやドロイド、ライトセイバーやブラスター等のプロップ、ミレニアム・ファルコンを初めとしたメカ類が最新技術で描かれていますから、ついつい、そっちに目がいっちゃいますが、ストーリーの核は、西部劇だったり時代劇だったりの昔から良くある話でシンプルなんですね。

出だしから、"A long time ago,in a galaxy far,far away…"で、これって、昔話ですよね?

ど田舎の兄ちゃんの冒険譚が、いつの間にか、ギリシア神話みたいな悲劇になったり、政治や哲学にも触れ、"サーガ"として、どデカい展開になってしまいましたが、本来は、ドンパチとチャンバラ、逃げて追っかけてのアクションにハラハラする活劇なんで、そういう意味で、本作は本来のスターウォーズの姿に立ち返ったと言えるのでは?

また、ソロとチューバッカの出会いや、ランドとの賭け、"ケッセル・ランを12パーセグ"とマニアが喜びそうなネタをこれでもかと詰め込んでいますし、もう少し売れても良かったとは思いますが、やっぱりソロを選んでしまったところが大きな失敗だったんでしょうか?

私的には、ロン・ハワードとは、「ウィロー」繋がりで、スターウォーズでも常連(イォーク族のウィケットやった人)で、ハリー・ポッターでもお馴染みのワーウィク・ディビスが素顔で出てるのが嬉しかったりする…
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