よしたか

アルジェの戦いのよしたかのレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
4.3
ジッロ・ポンテコルヴォ監督作品
[アルジェの戦い]

この映画はスゴいです。

ドキュメンタリータッチの作品、
という表現は時々聞きますが、
まさにこの映画がそれです。

っていうよりむしろ、
本当に起こっていることを撮影した、
本物のドキュメンタリー映画?
って、何度も思いました。

もちろん、脚本のある劇映画ですし、
そのことはわかっていて、
の鑑賞でしたが、でもやっぱり、
本当に演技?とか、
本当につくられたもの?とか、
終始そんな疑問のまま、
観ていました。

モノクロ作品、ってのもあって、
より生々しく映し出されていました。

みせつけられた、って表現が、
いちばんしっくりくるかも、です。

出演者のほとんどの方が素人、
演技経験のない地元住民の方、
なんだそうで、この映画、
[アルジェの戦い]が、
独立後のアルジェリアで、
初めて製作された長編映画、
とのことです。

そのことを知ったうえで、
再鑑賞すると、また違った印象、
観え方がするんだと思いますが、
観るのにもエネルギーを使う、
そんな作品なので、
次回観るのはまだまだ先かな、
と思いました笑

コレ、1966年の作品です、
2017年現在で、50年以上前ですが、
全く色褪せてないですし、
現代でも全然通用すると思います。

ボクなんかが言うのもアレですし、
いろんなところで言われてますが、
戦争映画の傑作だと思います。

もちろん、ただの戦争映画、
そんな一括りじゃあないです、
娯楽作品でもないです、
観るひとも選びます、
でも、観るべき映画でした。

あ、コレ観るのに、ツレを誘ったら、
「怖いからイヤ!」
って断られました笑

まぁ、普通そうですよね、ともあれ、劇場観賞出来て良かった作品です。

[アルジェの戦い]

2016 名古屋今池シネマテークにて。