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アルジェの戦いのUSKのレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
4.6
クリストファーノーラン監督が「ダンケルク」に影響を与えたとして紹介した本作ですが、カメラワークといいトリッキーなストーリー構成といい「ダンケルク」に関わらず彼の作風にも影響を与えと言ってもいいでしょう。
また「ダークナイトライジング」でノーランが魅せた大多数のエキストラによる迫力満点の抗争は本作を真似したと言っても過言ではないだろう。

「ダンケルク」が余りにも素晴らしかったので、「ダンケルク」のレビューになる所でした。。

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フランスの支配下であったアルジェリアが独立するまでの戦争をテロを企てる視点とテロを防ごうとするフランスの軍の視点を巧みに交錯させ、リアリティに重点を置きながらもトリッキーに描いた作品。

テロを企てる側の視点で観る事自体が非常に目新しく斬新で、更にドキュメンタリータッチによるリアリティ溢れる作風がより恐怖を感じさせる。

本作はドキュメンタリータッチを売りとした作品とも言えるが、実際のところドキュメンタリータッチなのは大多数のエキストラを動かしたシーンと人物と街並を撮影したロングショットのみ。決してこれは悪い意味ではなく、個々の人物像を写したシーンが若干劇的なため、登場人物が非常に把握し易い。その分拷問シーンや人命が軽く奪われるシーンは重苦しいけど。

ドキュメンタリータッチを毛嫌いせず一度は観るべき作品。
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