hiiz

アルジェの戦いのhiizのレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
-
130年間もこんな状態で占領されてたのか、
こんなほとんど丸腰みたいな状態から独立戦争って始まるのか、
武装していない市民がほとんどの中で銃を手に取って、わずかな人数から「抵抗」を始める。

そんな当たり前のことが、なんにも分かってなかった。

入植者たちはのうのうと暮らしていて、
被支配者たちを踏み付け、(被支配者が)抵抗を起こせばテロリストと呼ばれる。

「(被支配者)の諸君、(入植者)を信じてくれ。
(入植者)は君たちと共に国を作っていきたい」
(入植者)の軍の指導者が演説する。空々しい響き。

日本もかつてこんなふうに他の国を「支配」して、
文化や言葉を奪い尊厳を踏み躙った、「それが相手の為になる」とか寒気のすることを言いながら。

圧倒的な非対称。
そこからどうやって這い上がっていくか。

独立戦争の勝利は、植民地主義への勝利という希望であると同時に
そこにはたくさんの矛盾を孕んでいたし、
FLN(民族解放戦線)のリーダーが言っていたように
勝つだけで終わりではない、アルジェリアのその後の歴史を見ても
軍事クーデターが起こったり内戦が絶えなかったり
道程は長い、、、アルジェはどこへ向かうのだろうか、
hiiz

hiiz