セルジロベルト

アルジェの戦いのセルジロベルトのレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
4.8
オープニングで、さわりだけだがバッハのマタイ受難曲が流れた時、もう心奪われていた。

ここまでいちいち画がキマって、そこにいやらしさが滲み出てこないのも珍しい。
編集やカメラワークがとてつもなくスムーズに流れているからだろう

市街戦でのロケーション撮影で、あれだけ遊び心のある撮り方もして、洗練された映像に仕立て上げているのが凄い
特に戦闘やテロのシーンは上手くコントロールされ、構図の美しさを損なう事が無かった。

報道や正義が主体ではなく、純粋な映画として作品を完成させたところにも好感が持てる