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忍びの国の友のレビュー・感想・評価

忍びの国(2017年製作の映画)
3.7
暗殺者である忍者の村なんて
そりゃひとでなしの集まりでしょって言われてみれば確かにって映画。

武士道も忠誠心も代々続いた血の誇りもなければ
人をどんな方法でも殺せるように
どんな攻撃もかわして反撃できるように
どんな状況下でも殺せるように
そんな人を殺すための訓練ばかりの日常で
人として他人の死を悲しめという方が無理な話で。

そんな中で大野くん演じる無門が
何故奥さんを持とうと思って色々奮闘するのか
そこをもうちょっと掘り下げてくれたら暗殺者として成長した人間の心理とか、それ故の行動とか葛藤とか納得できたかもしれない。

アクションは素晴らしくコメディ感もあってテンポも良いし衝撃的なシーンも多々あるけどそれぞれのバランスがなんだか惜しい。
一個ググッと貫くような衝撃があってこそコメディ感が際立つような気がする。
アクションが本当に素晴らしくちゃんと殺人なアクションをしてるからこそその惜しさがもったいないなぁ。
多分結構好きなタイプの映画なはずなのに。
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