daiyuuki

忍びの国のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

忍びの国(2017年製作の映画)
4.0
天下統一に向け諸国を次々と攻め落としていく織田信長でさえ攻め入ることができない唯一の国、伊賀。そこには、超人的能力を持ち人を人とも思わない人でなしの忍者衆が暮らしていた。その中でも無門(大野智)は、どんな堅牢な門も彼の前では意味をなさないと言われるほどの凄腕だが、普段はこの上ないほど怠け者で、女房・お国(石原さとみ)の尻に敷かれ通しだった。天正七年九月、信長の次男・織田信雄(知念侑李)は、伊賀攻めのために伊勢の当主・北畠具教(國村準)を討ち伊勢を平らげ父の命に背いて伊賀討伐に乗り出し、圧倒的な戦力を誇る織田の大軍が伊賀に迫る。様々な思惑が交錯する中、無門率いる忍びの軍団は想像を絶する秘策で織田軍に抗戦する。
和田竜の同名時代小説を映画化。
伊賀忍び軍の大半が、雇われ忍者で銭次第で動く傭兵のようなものだったこと。
銭のために忍びの術を使い生きる無門の遊ぶように敵と戦う非情さと鬼嫁に尻に敷かれている二面性、伊賀を治める百地三太夫率いる十二家評定衆が織田家に伊賀を攻めさせるように誘導した理由、忍びの非情な思惑に翻弄される無門たちのドラマ、忍び独特の相手の虚を突くアクロバティックなアクション、新しいタイプの忍者アクション映画。
daiyuuki

daiyuuki