NEWおっさん

忍びの国のNEWおっさんのレビュー・感想・評価

忍びの国(2017年製作の映画)
1.5
「無秩序だから面白い…ワケではない。」

和田竜の同名小説を映画化。中村義洋監督で若干期待してたんだが、ダメだった。「ゴールデンスランバー」以来のモヤモヤ感満載。

とにかく主人公である無門が金の為なら人情などいらぬ的な感じなキャラなんだが、このキャラがラストまで続くのでフラストレーションが溜まる。いや、そういうキャラならそれはそれでいくらでも面白くできるし、なんなら主人公側が悪でも良かったんだが、ところどころに主人公を改心させようとするフラグを立てるだけ立てる。そしていきなりある対決シーンからキャラが急に変わり人情を出してくる唐突ぶりに見てるこっちがビックリしたわ。

なんというか物語的にどうしたいのかが最後まで中途半端だった印象しかない。無門の嫁候補であるお国なんかどうして付いて来たのかのバックボーンがあっさり過ぎるしさあ。

アクションシーンも別段目を見張るモノも余りなし。むしろ軽いノリだから戦もおちゃらけな音楽に乗せてノリノリなリズムバトルにするぜー的な感じが腹立ったわ。そういうノリにする程のデキは残念ながらこの映画には無い。

中盤まではまだ面白かった部分もあったんだが、終盤で全て台無しになった、てな感想だった。