ジャンルとしては戦争映画に分類されるんでしょうが、戦闘描写はまったくありません。美容室の中のみの密室劇。珍しいパターンです。
次第に追い詰められ憔悴していく女たちが、それでも平静を保とうとする。無益な争いを続ける男たちとは違うのだと言わんばかりに。
戦闘描写がないのに物凄い緊迫感。そして強烈なメッセージ性。平穏でたわいない日々が、いかに大切かを実感します。
戦闘地域のある日常。我々の知らぬ平常時と非常時のあり方がリアルに伝わってくる。こういう作品を観ることで、考えなければならないことが確実にあると思います。