タケオ

アリータ:バトル・エンジェルのタケオのレビュー・感想・評価

3.2
ギレルモ•デル•トロから漫画家'木城ゆきと'による日本のSF漫画「銃夢」を紹介されたジェームズ•キャメロン。

すっかりその世界観やコンセプトに夢中となった彼は2000年ごろから本作の映画化を決意していたが、「アバター」の制作などが重なった結果アメリカで公開されたのはなんと2019年2月のことだった。

実に19年という長い制作期間を得て遂に完成された作品というだけのことはあり、そのCGの完成度たるや尋常なものではない‼︎

特にキャメロン監督が最も描きたがっていたという作中内の架空のスポーツ"モーターボール"のシーンは本当に素晴らしく、サイボーグ同士のクラッシュや飛び散る火花の迫力や疾走感には度肝を抜かれた!

その一方で脚本は非常に陳腐で人間ドラマも薄っぺらく、最終的には目がチカチカするだけの底の浅い作品という印象を覚えてしまった。映像面に全力を注いだ分、脚本面を疎かにしてしまった感が否めない。

どうせこれだけの期間をかけたんだし、もう数年かけて脚本をもっと練りこんでいった方がよかったのではないだろうか?
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