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アリータ:バトル・エンジェルのslipperrippaのネタバレレビュー・内容・結末

2.3

このレビューはネタバレを含みます

銃夢の魅力と感じる下記のような「狂気」成分がなく、物足りなく感じました。
・恋人のユーゴ(ヒューゴ)が夢破れ絶望して半ば死ににいく葛藤
・憎み合っていた敵役のマカク(グリュシカ)とガリィ(アリータ)が、戦いを通じて受け入れ合ってしまう心の動き

原作のストーリー自体がシンプルなため、漫画で描かれる人物描写がアッサリしていると盛り上がりに欠けると思いました。
ヒューゴは騙されて可哀想に殺される強盗犯、グリュシカはデカい敵、ノヴァは正当な悪役になっていました。

2時間の中に女性襲撃事件、脊椎強盗事件、モーターボール、細かなファンサービスが詰め込まれていて、「おっ」となる瞬間がありました。
ただ、ラストの終わり方が「俺たちの戦いはこれからだ」連載打ち切りのような終わり方で、続編前提の、カタルシスのない中途半端な出来になっています。
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