ぎゃ

アリータ:バトル・エンジェルのぎゃのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作ファンなので観てきた。
正直に言ってあまり期待していなかったが、全然そんなことはなかった。

映像の雰囲気はサイバーパンクとしてはかなりよかった。ただ、貧困さや荒廃ぶりがイマイチ伝わらないほどに高度な機能とデザインを持った街になっているのは少し原作の雰囲気とは違った。
ストーリーは原作序盤まで、と言ったところで上手く再編されていると思った。特に、モーターボールを組み込んだのはアクションシーンを強烈に見せることも出来ていてかっこよかった。

設定の改変について、チレンに「脳」があったこと、ノヴァが黒幕であるかのようになっていることについてはなんというか、困った。
ザレム人である証は額の刻印にあるが、その刻印を得る際のイニシエーションによって脳は摘出され、マイクロチップに交換されてしまっているのが原作の設定。この「脳」が人間とサイボーグを分かつ境として論じられ、それを持つ者、持たない者それぞれの苦悩もまた原作の面白さだと思うのだが…。
ノヴァについては、迷惑極まりない唯我独尊主義のマッド・サイエンティストを貫いてほしかった。しかもザレムに健在だと息子のケイオスはどうするのか…。

まあ、モーターボールや森羅天頂武闘大会なんかが続編で取り扱われるならそれは非常に期待したい。幼少時代の火星戦記なんかもありえるなら。
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