蟻子

アリータ:バトル・エンジェルの蟻子のレビュー・感想・評価

3.8
シンプルに、見て良かった!と思える面白さ、クォリティの高さでした!

特に冒頭から世界観に引き込まれました。未来っぽいのにちょっと荒廃した感じが良い。500年くらい先の未来の話だけど、ほとんどが現代と同じ見覚えのあるもので、人の体とかタイヤとかちょっとだけ未来っぽいものが描かれているバランスがなんとも好き。この世界には空を飛べる技術が無い(多分)のが肝なんだろうな。
てかアリータの最初のボディがすごく綺麗でね…装飾が入っててすごくメカメカしくて。顔は目が大きい以外普通の人間の皮膚の感じなのに、体がモロにメカっていいよね。ちょっとしたロマンだよね。
でもあの体をダメにしちゃった時、私だったら「娘さんの大事な体だったのにごめんなさい…」「君が無事ならいいんだよ」的なベタベタなセリフのやりとり、絶対必要だと思うんだけどなー。と思った。
まぁアリータは自分を死んだ娘の代わりみたいにされるのは嫌だっただろうし、ボディパーツはいくらでも替えがきく世界なんだろーけど。

アリータは戦士の心を持った少女だから、父親がいくら言ったって家の中になんて留まっていられないわけだけど、幼い娘を持つ親としてはこの先娘が夢を追って広い世界に飛び出したい!とか言い出した時にどう対応したらいいのかしら…ってちょっと憂鬱になったのでした。

続編が出たら見たいけど、別になくてもいいやとも思える。やっぱりこーゆー映画の2時間はとても疲れるのよね…なんでだろ?バトルシーン多いからかな?アクション面白かったけどな。

最近見た「ダイナー」と比べて、あぁアクションはこーでなくっちゃね!最高!と思ったし、
「きみと、波にのれたら」を思い出して、あぁやっぱり色恋はアホのすることやな…。と、最近出来たばっかりの彼氏の夢のために自分の大事な心臓を捧げようとしたアリータを見て思うのでした。。あれはアカンやろ。ほんとにまっすぐな子なんだなぁ…純粋さは強さでもあるけど、危険だよー。
蟻子

蟻子