ノラネコの呑んで観るシネマ

メイズ・ランナー:最期の迷宮のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.2
“有終の美”と言っても良いのではないか。
主演俳優の怪我で現場が一旦バラしになったらしく、一年遅れての完成。
もう2作目の記憶がちょっと怪しかったのだが、観てると直ぐに思い出してきた。
前作のラスト直後から始まるノンストップ活劇は、シリーズベスト。
血清の“原料”として連れ去られたミンホを追って、トーマスたちがWCKDの本拠地に潜入。
「進撃の巨人」のような巨大な壁に守られた、人類最後の都市が今回の迷宮というわけ。
トーマスとWCKDに寝返ったテレサが、愛憎相半ばするテーゼとアンチテーゼを体現。
たった一人も見捨てぬトーマスと、人類全体のためなら犠牲もやむなしとするWCKD。
前半若干停滞する時間もあるが、複数のエピソードが重層的に同時進行するクライマックスはスリリングで、人間ドラマとしても見応えがある。
星を継ぎ、人類を救うものの物語。
ブログ記事:
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