大原海輝

メイズ・ランナー:最期の迷宮の大原海輝のレビュー・感想・評価

3.9

メイズランナー 最後の迷宮


いつだって僕らに選択権はなく、ただ在るのは今の僕たちだけだ。

"きっかけ"をくれるのは、大人でしかなくて、選択し続けるのが僕たちなのだ。

僕らは、生み出された場所が、選べない。


そこにあるのは、理不尽の連続と大義。大人がした経験によって大人としての言葉を僕らに伝えるんだろうけども、それは僕らにとっては凄く曖昧なものであり不明確なものばかりだ。

そんなんわかんないじゃん。全てが比喩のようにも感じる。

けれど結果は、どうであろうと当事者の最善が確かにそこにある。


大人たちは、僕たちに責任を押し付けるし結果は答えであって過去は打算に過ぎない。

そうやって僕らも大人になっていくし、

僕たちは、良くも悪くも経験から出来ていて、今までを振り返ってもそうだろう。記憶も同じく不安定な場所にあって、きっかけが生まれるから、また再構成されるものばかりだ。されなくなったものはなくなる。


言葉は伝える事ができるし、いつかは与える側にもなり、経験してあの人が言っていた言葉の気持ちを知る。

いつだって僕たちの近くにあるものは不明確なものばかりだし、理不尽な事が起き続ける。


その中で…

どうやっても僕らは、今を生き続ける。

あがけどもあがけども。

その繰り返しだ。



僕らは、将来の不安や未来への期待も大きい。

押し潰されそうになる言葉も重なる。皆んなきっと、そうなんだよね。

だからさ、僕は確かな今を踏み続けたいと感じた。道をつくればその先を歩くのは僕ではないから。


だって気付いたら僕らも大人になってるからね!


でも、確かに言える事は、挑戦し続ける事もひとつの人生だと思う。でないと失敗もないし成功すら起きない。

今の若い子は、アクションすら起こさない人が多い。凄く悲しい事だよね。

人と人の関係は、凄くシンプルだけど目に見えない。

自体を複雑にするのもいつだって自分だし、辛い世の中だからこそ、他のものに逃げたり他人のせいにしたがる。

だからこそ、もっと自分らしく生きていいんじゃないかな?って僕はたまに思うよ。

どうなりたいかは自分次第なんだし、自分にとって何が幸せでどうなりたいかなんだろうね。



最後に僕が言いたい事は、この人の為なら死ねるだ人がどれくらいいますか?って


その人たちがそこにいる限り豊かな人生を送れるし、自分もそこにいるんだと思う。幸あれ。

そんな事を考えさせられたよー!メイズランナー。




メイズランナー三部作。最後の作品。

最後の迷宮。

お世辞抜きで最高でした!!!1.2.3と連続で色んな人に見て欲しいと思ったよ!

メイズ・ランナーの2でリアルに主人公が大怪我をし、2年跨いでの今作。やはり登場人物が少し大人になっていた!
でも中身があのままだからこそ、見た目は大人になりつつあるけど、中身は変わらないあの年独特のティーンエイジャー感もたまらなかった。



二部作を越えてきたからこその重みが確かにそこにあるし、足取りは軽やかだが深く沁みる。

1作目から思っていたのだけど、監督の中に物語に対するビジョンと言うかコンセプトアートが明確にあるからこそ、物語が終始見やすい。枠組みがしっかりしているからこそ、登場人物が生き生きと自由。それぞれにそれぞれの魅力があるからこそ、大好きだった。

3作品名だからこそ、それぞれの関係性が深まっていて言葉にしなくても確かに伝わっていものが見えてトキめいた。男同士の友情もそうだし、男女の恋やそれを越えた愛が垣間見えた。たまらなかったす。

物語が進んでいくチケットや起爆剤も明確で展開の先読みも出来るが、それを越えるサプライズも用意されていて、驚きの連続だった。

ネタバレしたい…

つい話したくなるはず。見て欲しいから僕はしないけどw


僕が好きなマッドマックスやブレイドランナーなどを彷彿するシーンもあって上がるし、この作品はSFに近い作品だけど、終始人間同時の手と足で起きるものばかりなのに終始ワクワクが止まらなかった!


ああ、言い忘れた。中盤のオフィスで失敗で二人の大人が話すシーンがあるんだけど、そこに飾ってある一分のメイズのオブジェがハイセンスすぎた。空間デザインも最高でした!

細部までこだわりがしっかり見えた。


前の2作品を見たからこその感動が確かにある!

今回で完結だけども、メイズランナーの世界のその先をもっと見たいと感じられた第3作目だったよ。

かなりオススメできる作品。メイズ・ランナー、必見。
大原海輝

大原海輝