けーな

メリー・ポピンズ リターンズのけーなのレビュー・感想・評価

3.7
前作で、子供だったジェーンとマイケル姉弟が大人になった家に再びやってきたメリー・ポピンズの物語。

前作から繋がった部分もあって、なかなか良かった。何より、前作で出てきた2ペンスが、重要な鍵を担ってくるところが、良かった。

前作では、ジェーンとマイケルのお父さんが、子供心を忘れ、子供達に厳しくするばかりで、子供と接する余裕を失っていたが、今回は、大人になったマイケルが、借金のことで頭がいっぱいで、子供心を忘れたという状態。それが、皮肉で、面白い。誰もが、かつては子供だったのに、子供心を忘れるものなのだと感じさせられる。

キャストが、とても良かった。メリー・ポピンズを演じたエミリー・ブラントが、上手かった。また、マイケルを演じたベン・ウィショー、ジェーンを演じたエミリー・モーティマー、珍しく悪役を演じているコリン・ファースや、お手伝いさんのジュリー・ウォルターズ(ハリポタのロンのお母さん)など、ロンドンが舞台の話なので、有名なイギリス人俳優達が多く出ている。イギリス人ではないけれど、メリーの従姉妹は、大御所メリル・ストリープが演じているし、なんと言っても、見どころなのは、御年94歳のディック・ヴァン・ダイク。前作で、二役を見事に演じていた彼が、前作で演じた銀行頭取の息子役で、今作に登場。彼が今作に出ている重みを感じるラストだった。

前作のオリジナル曲も歌って欲しかったとは思う。
けーな

けーな