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思いやりのススメのnozomiのレビュー・感想・評価

思いやりのススメ(2016年製作の映画)
4.0

ある出来事がきっかけになり、本業である小説が書けなくなってしまった上に、妻と離婚協定中の中年男・ベン(ポール・ラッド)は、収入を得る為に介護士の資格を取る。

ベンの初仕事が決まり、初日の朝に母子が暮らす家に向かうと、そこで待っていたのはキャリアウーマンの母親と、筋ジストロフィーという難病を患うかなりひねくれた性格の青年・トレバー(クレイグ・ロバーツ)だった。

週に1度しか外に出ず、他の日はテレビを観ているだけのトレバーに対して、ベンはある日、1週間のドライブ旅行に誘う。
 
今作の監督はロブ・バーネット。

心に傷を持ち、前に進めなくなった中年男と、父親に捨てられた過去がある青年の、心温まるロードムービーです。

互いに傷を癒していく旅、という流れはありきたりといえば、ありきたりなんだけど、それでもとても良かったです。

介護する側、される側の関係性って難しいですよね。

身体が不自由だからといって、障害者として扱われたくない、対等な人間として接してほしい。そんなトレバーの訴えに答えるように、ベンは遠慮なしに、対等に接していきます。

そんな二人のやりとりが今作の見所です。

互いに互いのことを理解し、打ち解けていくって素晴らしいことだな、と思いました。
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