過去にトラウマを持つ、物書きだった介護士と筋ジストロフィーの青年のハートフルコメディ・ロードムービー
純粋に良い話。不純度ゼロの最高に良い話。でも、決してダメ邦画みたいな難病モノではない。アメリカ映画のコメディ特有のしっとりさが詰まった傑作だった。
やっぱり、経験や旅っていうのは重要なんだね。いろんなことに触れて経験するっていうのは、人を成長させる。内側にこもっているだけじゃ見つからないものがある。主人公のトレバーは、筋ジストロフィーのせいで外出ができないのだから同じとは言い難いけど、彼と同じく避けてばかりでまるで自分が叱られているような感覚になる。
対して、介護するベンもトレバーや旅先で出会うドットやピーチズとの交流で過去のトラウマを対峙することになる。人と出会うことの大切さ、人と繋がることの大切さを思い知らされる。ロードムービーの醍醐味。やっぱり最高。ただそこにいただけの他人だけれども、密接になることで友人以上の関係になれる。とても不思議でとても快い出会いがロードムービーにはある。しかし、さよならがキツイのはロードムービーの難点。ほんとうに胸が締まる思いになる。
アメリカの片田舎を走り、カントリー調のBGMが流れるこの最高の雰囲気。日本映画によく似た雰囲気がある。心が落ち着くような。それでいて、下品でアメリカらしさもある。絶妙な雰囲気。
セレーナ・ゴメスとポールラッドが良き。ムチムチで触りたくなるような美尻で子犬のような顔つき。たまらん。