ボタンを押せば全てが新品に交換出来る世界。
飲み物も、服も、車も、ペットまでも。
1987年の映画ですが、映画から30年、奇しくもAI、IOTの出現により急速に「無人化」が進もうとしている。
便利さに慣れ過ぎてしまうと、人間は傲る。
本作の主人公も、造物主にさへ偉そうに、クレーマーの如く食ってかかる。
新しい地球をよこせ、と。
それが何故手に入るのか考えもせずに、権利に慣れ、被害者意識丸出しの身の程知らず。
神は聞き入れず、
「君たちは間違ったボタンを押した」
と言う。
化学の発展を、最早手放しには喜べない。
火薬は?殺虫剤は?遺伝子組み換えは?原発は?
科学に傲ってしまっては、人間は必ずスイッチを間違える。
そうした教えを、僅か4分に詰め込んだ傑作。