老年となったトニーが、あることをきっかけに、ほろ苦くも甘い思い出として記憶されているベロニカとの初恋が、実はさほど美しいものではなく、自分自身の恥ずべき行為によってベロニカや当時の友人を傷つけていたのだと思い返し心改めるという、トニーにとってはかなり都合のいいハッピーエンドの物語です。
過去は自分自身に都合のいい記憶で書き換えられるということだとは思いますが、あの手紙を書いたことを忘れてしまうとすれば、後悔で無意識下に閉じ込めたということしか考えられず、あのトニーにはそれはありえないでしょう 。
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