ジョジー

ベロニカとの記憶のジョジーのレビュー・感想・評価

ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)
3.6
若気の至り…と言う言葉しか思い浮かばず。誰でも自分がやってしまった過ちは早く忘れてしまいたいもの。あまりにも長い時間が経ち過ぎると美化さえされて心に残ったりすることもあったり。
ライカの中古カメラを細々と販売しながら年金生活を送るトニー。別れた妻と臨月の娘とは連絡はとる仲。
そんな彼の元に昔の恋人ベロニカの母が亡くなり彼に遺品を遺しているとの連絡が。何故元カノの母親から?と思いますが、映画を観進めると謎が解けていき、ベロニカの別れてからの其の後と現在も明らかになっていくというか。
トニーがラストで人生に達観するところには違和感でした。何だろ、自分の幸せだけかって! ベロニカがどんな思いで生きてきたかとか考えたのかな。
いくら若くてもやっていい事と悪い事は分かるはずで、あんなことさえしなければ…と思わずには観れなかったです。
元妻に対しても、娘に対しても、誠実だったと言えるかといえば? ミステリアスでいいお話しかと思い込んでましたが、個人的には後味はあまり良くなかったかな。
ジム・ブロードベント、シャーロット・ランプリング、エミリー・モーティマーとキャストは良かったんですが。
あと、『追想』のビリー・ハウル君がこの作品でもおあずけを食らう役で被りました(笑) ダウントンアビーのメアリーも出てたしキャストは満足です。
ミステリアスにこだわり過ぎてごちゃごちゃした感じは否めないかな。
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