みおこし

手紙は憶えているのみおこしのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
3.6
御年87歳のクリストファー・プラマー主演。見ごたえたっぷりのサスペンスでした。

認知症と闘う90歳のゼブは、妻に先立たれたことさえ忘れてしまっている。そんな彼に、老人ホームに一緒に入居しているマックスからとある手紙が渡される。それは自分たちの家族を殺したナチスの残党が今も身を隠して生存しており、妻が亡くなった際にゼブは彼らに復讐を果たすと決めた、という内容だった。ゼブは意を決してホームを抜け出し、復讐を遂げるべく旅に出る...。

度肝を抜かれるラスト、しばらく目が点になってしまいました(笑)。
正直あのラストを迎えるまでは、ところどころツッコミどころがあって「なんでこのタイミング?」「なんでこの人が?」みたいな感じで頭の中でモヤモヤしてた部分が多々あったのですが、最後の最後でその伏線が全て回収されてガチッとハマりました。
お見事...!!!
いやーーー、なんて切ないというか悲しい物語なんだろう。

クリストファー・プラマーは、『人生はビギナーズ』の時もリアルなおじいちゃん演技が凄まじかったですが、本作でも痴呆に悩む老人を熱演していて圧巻です。
個人的には名優マーティン・ランドーがバリバリ現役でいらっしゃるのがまた嬉しくて嬉しくて...!『エド・ウッド』でオスカー獲得して以来、あまり出演作は多くないですが本作はまた美味しい役どころでした。

多くを語るべき作品ではないのでこれ以上触れませんが、一見の価値アリです。予想外の結末の映画がお好きな方は、絶対にお好きだと思います!
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