なつ

手紙は憶えているのなつのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
3.7
知人の臨床心理士の話し。
50年間、色んな人に接してきたと。
犯罪被害者、加害者家族、虐待を受けた子ども…。
自分にその経験がなくても、想像力を働かせ、寄り添ってきたと。
どれだけ想像力を働かせても、理解出来なかった唯一のことが『高齢者の気持ち』だと。
自分が70歳を越えて、初めて理解出来たと。
身体の衰えの恐怖、収入が無くなる一方の恐怖、淋しさ、何より物事を忘れる恐怖感。
高齢者の気持ちは高齢者にならないとわからないと。
本作を観ながら、そんな言葉がグルグルした。

ピアノの旋律…染みました。
なつ

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