くう

手紙は憶えているのくうのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
3.6
第二次世界大戦終戦から72年経った今年。

強制収容所に入れられた方々は当時10歳でも82歳になる。
ナチで彼らの「最終的解決」に関わったSSたちも当時20歳だとしても92歳。

しかし、もう年なんだから憎しみなんて忘れたらぁ?とはとても言えない。

年をとればとるほど穏やかになるなんて幸せだから言えることで。
老い先が短いからこそ憎しみが募ることも絶対にある。

介護も詐欺も復讐も老々の時代。
ここまでしなくてはならなかった人たちの歴史を考えるとただ茫然とするED。

展開はちょっと予想はしていたけれども、ああ…って思った。

終わった事はどうしようもなく、この先にこんな事が起こる歴史をもう誰も作りませんように。
くう

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