KUBO

手紙は憶えているのKUBOのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
4.0
「終戦間近に多くのナチス将校が死んだ捕虜の身分を盗んだ」という噂に基づいたミステリー。

主人公が認知症のじいさんだから、何かやる度に状況を忘れちゃう。とりあえず、アウシュヴィッツ・サバイバーの元ナチへの復讐な訳だけど、追う方も、追われる方も余りにも高齢。ヨタヨタしてるし、すぐ忘れちゃうし。すぐに死んだばあさんの名前を呼んで振り出しに戻るんで、その度にやきもき。

じいさんがショッピングモールで拳銃持ってても何も言われないのも、アメリカだな〜って。日本じゃ考えられないですもんね。

で、物語がゆる〜く進んでいるのを心配しながら見ていると、終盤、怒涛の展開! 一人称視点が認知症だし、何かあるな〜と思ってはいたけど、これは読めない。確かに気になる伏線張ってあったのにな〜。やられた! 脚本上手いな〜。

名優クリストファー・プラマー、「サウンド・オブ・ミュージック」でトラップ大佐を演じていた彼が、85歳にして見せる名演技に脱帽。
KUBO

KUBO