ちろる

手紙は憶えているのちろるのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
4.0
大大大好きクリストファー プラマー主演のホロコーストを題材にした作品という事で、多少の重みを覚悟しつつ臨みましたが、後半に向けてサスペンスとしての見所があり面白かったです。
予想だにしないショッキングなラストだったので、なんか「鑑定士と顔のない依頼人」を観終わった時のやるせなさがありましたが、淡々とした会話の中に今思えばしっかりと伏線が織り込まれていたので脚本としても秀逸でした。
ナチスドイツやホロコーストを題材にした作品が近年またとても多くなってきた気がするのだけど、こういう変化球の題材になるとまた新たなる視点で当時について、そして戦争が起こりそうな今について深く考えさせられます。
ストーリーの構成としてはとてもシンプルで、もしもナチスドイツについて深く知らなくても全く問題がない作品ではないかなと思い、そういう意味では若い人にも気負わずにトライして欲しい作品でした。
ちろる

ちろる