老人ホームで暮らすゼブ(クリストファー・プラマー)は、かつてアウシュビッツに収容されていた過去を持つが、いまでは認知症を患い、じぶんの妻が亡くなったことすら覚えていない。
その彼が、親友マックスからたくされた手紙を持ち、老人ホームを抜け出し、ナチの戦犯をさがす旅に出る。
重そうなテーマだが、前半は愛嬌のあるボケ爺ちゃんのロードムービーといった感じで、楽しく、ハートウォーミングに観られる。かつて超二枚目だったクリストファー・プラマーの名演。かれのピアノ演奏もさすが(ちょっとした伏線になっている)。
後半は、怒涛の展開にあっけにとられる。ミステリーとしても一級品。