認知症を患っている老人が
かつて自分の家族を殺した
アウシュヴィッツの兵隊に復讐に行く…。
といった大変良く出来たミステリー。
ネタバレしないでご覧いただきたい…が
オチは割と早目にやって来る。
この手の作品には有りがちだったから。
しかし本作 かなりの傑作で、なのに観賞後の胸を引き裂かれるような思いは何なのだろう。
認知症という扱いにくいであろう事柄を
扱いながらも、主人公演じるクリストファー・プラマーの役者力だけでも一見の価値はあるだろう。
彼の演じる主人公の表情、声のトーン、笑顔、ピアノ演奏どれをとっても素晴らしく、長年のキャリアを感じさせる安定感が良かった。
本作は個人的には稀に見る傑作だったので
是非お勧めしたい作品となった。