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手紙は憶えているのレクのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
4.5
手紙に書かれていることだけが明確な目的であり記憶として記される。
そこに乗せられるナチスへの復讐心こそが生きる意味として描かれる。
重度の認知症という主人公の設定を巧みに利用した上質なミステリーであり、アウシュヴィッツ映画としても異質なサスペンスが味わえる。

当事者だけでなく、その家族や周りの人間にも深く刻まれた傷を抉るような内容。
クリストファー・プラマーの存在感と演技力に圧倒されつつ、ナチスに対する恨みと悲しみに囚われる男の人生は衝撃の結末へと向かっていく。