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手紙は憶えているのcoroのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
3.7
認知症を患い高齢者施設で暮らしている主人公(セヴ)。最愛の妻を3日前に亡くしてしまったのに、そのことすら覚えていられない。妻亡き後に決行すると誓っていたことを親友のマックスが書き留めておき、その手紙を頼りに施設を抜け出しひとり旅立つ。
今にも消えてしまいそうな記憶を何とか押しとどめ、様々な善意に助けられながら旅を続けるセヴを演じるクリストファー・プラマーの情趣溢れる佇まいや、彼が元々備えている品格がこの旅を可能なものにしている。

秘められた秘密に触れられそうで触れられない、巧妙に散りばめられた虚実が絡み、入り混じったとき初めて明かされる真実に心を乱される
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