鍋レモン

手紙は憶えているの鍋レモンのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
3.8
⚪概要とあらすじ
『スウィート ヒアアフター』などのアトム・エゴヤンが監督を務め、ナチスに家族を奪われた男の復讐劇に迫るサスペンス。

90歳のゼヴ(クリストファー・プラマー)は、妻を亡くしたことさえ忘れるほど物忘れが進んでいた。ある日、彼に友人マックス(マーティン・ランドー)が1通の手紙を託し、家族を殺したドイツ人兵士への復讐(ふくしゅう)を依頼する。自分と同じくアウシュビッツ収容所の生き残りで体が不自由な友人のために、ゼヴは単身でリベンジを果たそうとするが...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“70年前、家族を殺したナチスを探せ。”

「覚えている」

⚪感想
ネタバレされて内容を知ってはいたものの、かなり面白かった。
でも観たあとは重く痛く苦しくなる。

主人公の認知症と復讐のための行動が相まって凄く良かった。
寝る度に記憶を忘れてしまうからハラハラドキドキが止まらない。
主人公の周りの人が絶妙に優しいのが救い。
主人公の表情がとにかく悲しそうで見ているこっちも辛くなるぐらい...。
ピアノを弾いてる姿は素敵で、ピアノシーンの入れ方も自然。本人が弾いているらしい!!

物語のテンポと分かりやすい脚本。
まだ観た事ない人は何も情報を入れずに観るのが1番面白いと思う!!

ちょっと残虐なシーンにはびっくりしたけれどどんでん返しと言ってもいいような驚きの展開で好み。

原題のまま『Remember』でも良かったのでは!?

第二次世界大戦やアウシュヴィッツ収容所のことをもっと知りたくなった。
ユダヤ人の方だけではなく同性愛者のドイツ人も入れられてたのは知らなかった。
勉強しよう...。

とにかく切ない作品。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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