きりん

手紙は憶えているのきりんのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
3.8
認知症である90歳のゼヴは友人からの手紙を頼りにアウシュビッツ収容所でナチスに殺された家族の復讐のため旅に出る話。

ターゲットとなる人物は4人に絞られているため、一人一人訪ねながら復讐を遂げようとするロードムービーの展開に。

認知症の為前向性健忘が見られ、睡眠から目覚める度に記憶がなくなっていることがコミカルに面白く描かれている。そのため手首に手紙を読めと書き記すが、そこには囚人番号が彫られていて当時を思い出すきっかけに。

記憶の健忘と手紙、身体にヒントを残す手法は『メメント』を思い出してしまう。

にしても90歳でヨボヨボなのに途中拳銃買ったりと心配で心配で大丈夫かいなと思ってしまった。でもピアノ演奏は素敵🎹♪このピアノも記憶を呼び起こすきっかけになってる。


ナチスがアウシュビッツで行った残虐な行為は決して忘れてはならないことだろう。
記憶をうまく扱った作品であり、衝撃の展開は唸りました。
Remember 原題がまた秀逸やね✨
きりん

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