手紙は憶えているの作品情報・感想・評価

「手紙は憶えている」に投稿された感想・評価

レク

レクの感想・評価

4.5
手紙に書かれていることだけが明確な目的であり記憶として記される。
そこに乗せられるナチスへの復讐心こそが生きる意味として描かれる。
重度の認知症という主人公の設定を巧みに利用した上質なミステリーであり、アウシュヴィッツ映画としても異質なサスペンスが味わえる。

当事者だけでなく、その家族や周りの人間にも深く刻まれた傷を抉るような内容。
クリストファー・プラマーの存在感と演技力に圧倒されつつ、ナチスに対する恨みと悲しみに囚われる男の人生は衝撃の結末へと向かっていく。
SU

SUの感想・評価

3.2
とにかく一度寝たら全て忘れてしまうボケてるおじいちゃんが主人公なのだが、サスペンスとは別に大丈夫か心配になるハラハラ感。
ツイストも程よく効いていたと思う。

このレビューはネタバレを含みます

俳優の演技がすごい
個人的にはタイトルはrememberのままで、最期の「I remember」の訳を頑張って欲しかった。せめて、字幕と吹き替えで揃えて欲しい。
まぁ、でも映画自体の評価では無いですね。
Simon

Simonの感想・評価

3.6
それぞれの心の奥を考えれば考えるほど、なんとも物悲しい気持ちになる。
ナチスによるホロコースト被害者の失われた記憶をめぐる復讐劇。映画の構成が大掛かりなマジックみたいだ。1人目のターゲットから3人目までの間に、ゼブの主観にカメラを通すことで、彼があたかも元ユダヤ人の囚人であるということが強く印象づけられ、衝撃のラストにつながる。過ちってのは消せないものか。ゼブにすべてを急かしたウィリアムはたぶんただ懲らしめることが目的でこうなるとは予想してなかったんじゃないかな。そう思いたいな。復讐からはなにも生まれない。
なんの予備知識もなくほっこり系かと思い見始めたらミステリーでした。しかも極上。
良くできたお話で自分は最後にまんまとしてやられました。
rainhappy

rainhappyの感想・評価

3.5
まずは列車で出会った少年と父親の親切さにほっこり。
昼寝やうたた寝など寝るだけで記憶がなくなってしまう重度の認知症である主人公が一人で長旅に出るとは相当な覚悟であることが伝わり、2人目3人目と重ねるごとに緊迫感が出てきて観ている側も緊張してしまった。

2015年の映画だが、ユダヤ人をまだ差別的な目でみて本人に向かって暴言を吐く人がいると思うと世界はまだ変わっていないんだなと思わされた。
メメントっぽいなぁというのが第一印象。
お爺ちゃん役者の演技にどんどん引き込まれていった。

ラストの展開は予想できてしまったものの切ない終わり方だった。
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