手紙は憶えているの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「手紙は憶えている」に投稿された感想・評価

いやはや、してやられた。
後味はよくないが、衝撃のラストどんでん返しとクリストファープラマーのいぶし銀演技に脱帽。復讐と認知の掛け合わせ。こういう展開があったとは…
どこかに伏線はなかったかなぁ?
R

Rの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2016年の洋画。

監督は「アララトの聖母」のアトム・エゴヤン。

あらすじ

ニューヨークの介護施設で暮らすゼヴ(クリストファー・プラマー「ゲティ家の身代金」)は今年で90歳。最近、認知症が進行し最愛の妻ルースが亡くなったことさえ忘れてしまっていた。そんなある日、同じ介護施設で暮らすマックス(マーティン・ランドー「背徳の預言者 ウォレン・ジェフス」)から一通の手紙を託されたゼヴ。実は2人はアウシュビッツ収容所からの生還者であり、ナチスに家族を殺されていた。その手紙には家族を殺した「ルディ・コランダー」と名前を変え、暮らしているある兵士に復讐を遂げると書かれた内容が記されており、その手紙とかすかな記憶を頼りにゼヴは単身コランダーを探す旅に出かける。

Netflixにて。

普段だったら、絶対スルーするような作品なんだけど、公開翌年の「映画秘宝」の著名人ランキングのページで何人かが挙げていて、気になっていたので鑑賞。

要は「復讐」というお題目の老人のロードムービーなんだけど、鍵となるのが主人公であるゼヴが「認知症」だということ。

それによって、眠ってしまうとここがらどこで自分が何をしているのかもわからなくなってしまう。

まぁ、俺の祖父母もまだらだったので、今作のゼヴのように必ずしも起きたら記憶がなくなるってことは今作みたいに、そう都合良くはないんだろうけど、今作に限って言えばそのポイントによって、いつ記憶が消えるかわからないスリル要素も加味されている作りは上手い。

また、ゼヴを演じたクリストファー・プラマーの好々爺にして儚さも併せ持つ繊細な演技がまた良い。今作では二箇所ある子どもとの微笑ましい触れ合い然り、所々で見せる弱々しい面や起きて記憶を忘れてしまった時の「あぁ…だれかこのおじいちゃんを助けてやってくれ…」と「同情」を誘うような感じが抜群だった。

また、前半は「復讐」というお題目を抜きにしたら、ロードムービーに近い流れてから一転、ついに取り返しのつかないところまでいってしまった時のどうしようもなさまたはやるせなさたるや。

ここでの警官役のおっさんも、また一見「いい人」そうに見えながらも、飼い犬に対して高圧的だったり、ゼヴがユダヤ人だと知ると本性を露わにする詰め方が実に厭な感じだった。

片田舎の普通のおっさんでも、相手が「ユダヤ人」と分かっただけでこんなにも簡単に冷酷になれるなんて。

しかも、本人は当事者ではないにも関わらず。血脈から受け継がれる「差別」という名の意識によって、ここまで残酷になれるなんて。

正直、アウシュビッツとかユダヤ人大量虐殺とか授業で習った内容ぐらいの知識しかないけど、そんな俺でも過去の惨劇の影響性について、考えられずにはいられなかった。

あと、個人的にすごく良いなと思ったのは、その邦題。

「手紙は憶えている」

一見すると手紙だけは、その事実を書き認めしているっていう意味の「手紙は憶えている」っていう意味だと思ったけど、本作を最後まで観ると、その意味合いだけでは収まらないことがわかる。

「覚えている」ではなく「憶えている」。

意味の違いを調べると、より心的な意味合いでの意味合いが強いことがわかり、記憶が失っても、過去に過ぎ去っても「どうか、心の隅にとどめておいて」という、「ある人物」の想いを思うと、穏やかな作品ながら、静かに戦慄してしまう自分がいる。
ラユム

ラユムの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

タイトルが仰々しい。余生少ない老人の人生を巡る冒険活劇かと思ったら最後はびっくり。ミステリーにカテゴリーされてるのを不思議に思いながら視聴したけど最後までみるとなるほどミステリー。マックスゼヴがホームに来てから企んでたのか?
くり

くりの感想・評価

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認知症のおじいさんが手紙をもとに過去を辿る……と思いきや、なかなか激しい。ナチへの怒り、家族を殺された痛みなどの激情が、穏やかで美しい映像で描かれていた。
ラスト数分が衝撃とはこのことか、と思いました笑。

このレビューはネタバレを含みます

おじいさんの演技がすごかった。見ててはらはらする。ただマックスてめーだけは許さん
apomelvie

apomelvieの感想・評価

2.6
タイトルとあらすじからの裏切り!
サスペンスぽさが苦手なので苦手!!
映画館で観るほどではない....
M太郎

M太郎の感想・評価

4.0
年老いた狼の最期の追跡。歴史映像や回想シーンを使わずに収容所を感じさせる演出が見事。シャワーヘッドや鳴り止まないサイレンなどが実に不快で素晴らしいっす。なんでもないシーンを長回しと音楽で不穏に表現するのも楽しい。改めて考えると込められた憎しみの深さに溜息。


「狼たちの墓標」みたいな邦題でも良いくらいには思い知れ系制裁映画だった。
恨みや怒りの表現が凄く良いですよ。この映画。好き。
tomyam

tomyamの感想・評価

4.0
サスペンスとしても面白かったし、
自分は若いしアウシュビッツに囚われているわけではないのだから、やりたいことはやろ。って思いました。