手紙は憶えているの作品情報・感想・評価 - 107ページ目

手紙は憶えている2015年製作の映画)

Remember

上映日:2016年10月28日

製作国:

上映時間:94分

3.8

あらすじ

最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられない程もの忘れがひどくなった。ある日彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。「覚えているか?ルース亡き後、誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい―」2人はアウシュヴィッツ収容所の生存者で、大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。そしてその兵士は身分を偽り、今も生きているという。犯人…

最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられない程もの忘れがひどくなった。ある日彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。「覚えているか?ルース亡き後、誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい―」2人はアウシュヴィッツ収容所の生存者で、大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。そしてその兵士は身分を偽り、今も生きているという。犯人の名は“ルディ・コランダー”。容疑者は4名まで絞り込まれていた。体が不自由なマックスに代わり、ゼヴはたった1人での復讐を決意し、託された手紙とかすかな記憶だけを頼りに旅立つ。だが、彼を待ち受けていたのは人生を覆すほどの衝撃の真実だった―

「手紙は憶えている」に投稿された感想・評価

moyu

moyuの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

勘のいい人なら「ラスト5分の衝撃」でオチが読めてしまう。
同じようなキャッチコピーでも、「ミスト」はオチが読めずラストを迎えた瞬間心を鷲掴みにされた。
キャッチコピーでラストがわかってしまうのが惜しい。

年の瀬が近づいているが、アウシュビッツ関連の映画を観る機会の多い一年だった。
「フランス組曲」「サウルの息子」「帰ってきたヒトラー」
平和に対する慢心に対し警鐘を鳴らしているかのようだ。

認知症を患う老人が同じ老人ホームで暮らす友人がしたためた手紙を元に、かつての仇敵に復讐を遂げるため旅に出る物語。
原題の「REMEMBER」もいいが、邦題の「手紙は憶えている」もいい。そそられる。
作中に出てくる手紙は、超高齢認知症老人の旅の指標であり、人生の終息に向かっている人間の生涯をかけた皮肉な復讐を完成させるキーアイテムでもある。

キーパーソンはルディ・コランダー。人生をかけて復讐すべき憎き仇敵は、ユダヤ人の身分を乗っ取ってアメリカに亡命。90歳かつ認知症の老人の復讐の旅は、足取りもおぼつかなく目覚める度に妻を亡くしていることを忘れているほどに危うい。旅をしていることはおろか手紙を持っていることすら忘れてしまう。それでも手紙に指示されるまま旅を続け友人が絞った四人のルディ・コランダーを訪ねて行く。

1人目は同時期北アフリカに従軍していた別人で、2人目は同胞でありながら同性愛者のためアウシュビッツに入れられていたドイツ人。3人目は既に死亡しており、当時10歳の少年だった。
そして4人目を訪ねた時、探し求めていた仇敵にようやく会えるのだ。

作中恐怖に駆られた老人は殺人を犯す。それまで老人の顕著な物忘れがもたらす冗長した空気が異様な雰囲気に変わる。鳴り響くサイレンの音。訪問を歓迎し泊まっていけばいいとさえ言っていた男が老人がユダヤ人だとわかると豹変する。一皮剥けば野獣と変わらない人間の脆さを見た気がした。

人生が終わるほどの長い時が経とうとも憎しみは忘れない。
忘れているのなら思い出させるまで。
真に復讐を遂げたのは誰なのか。
過去を忘れていたのではなく、忘れたかったのか。

自分の罪から逃げた人間と一生を費やしてでも憎しみを忘れなかった人間の違い。


オチに気づかずにラストを迎えたかった。
gomuppana

gomuppanaの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

メモ

むむー
最初はクリストファープラマー見たさでしかなかったのに。。

初っ端のゼフの名前、ところどころにでてくるアウシュビッツを想起させるシーン、マックスが写真全然見してくれないとことか、銃持つ手が恐ろしいほどプルップルしてたのに正確すぎる銃さばきとか、最後のマックスのだめ押し説明とかとか。。。サスペンスとして映画を見にきた人もそれなりに楽しませつつも、あまりに丁寧な説明でラストわかりやすくしすぎて気持ち悪くてなんだこれはと混乱。結局ナチスとはなんだったのかその加害者と被害者両方の目線で考えさせられ、気になったこと調べたりして、ナチスについて学ぶ。監督の思い通り。なのか。。

私はゼフの贖罪の旅説(ゼフが全部知っててやってる)はどうかなーと思った。。けどそうなのかな。。確信持てず。
なぜなら4人目のルディとのやり取りの際もギリギリまでゼフは忘れたままだったし。
気になるのは最初ゼフがいなくなった時、老人ホーム施設の責任者が言い訳するシーンで、最近はピアノ弾かなくなっていた、って言ってたところだけ。。それはゼフが全て思い出したからなのか??

もやっとしたままだけど
5人のルディを通してナチスについて考え直す映画だった。

1人目のルディ
自分はナチの考え自体は賛成だったが、アウシュビッツのことだけは終戦後に知った
(知らないで済まされるのか?
一方でナチの本当に酷いところを知らずにナチに加担し加害者となってしまった人がたくさんいるという事実)

2人目のルディ
ユダヤ人ではなく同性愛者だったがゆえに収容されていた
(当時ナチによって迫害されていたのはユダヤ人だけではない)

3人目のルディ
当時たった10歳で善悪の判断もおぼつかない少年がナチの思想に染まりきってしまったこと。(ヒトラーユーゲント、洗脳、ある意味で被害者)
当時コックだった彼。1人目とは逆に、直接ホロコーストに手を下していないものの、ユダヤ人というだけで排除しようとする忌まわしき思想が根付いており思想そのものが迫害であること。
そして戦争が終わった今もその子供にナチの思想を受け継がれてしまっている悲劇(その意味でまだ戦争終わってない)

4人目
アウシュビッツでたくさんのユダヤ人を殺してきたが自分は囚人のふりをして逃げ、生き延びて暖かい家族をもち幸せそうな暮らしをしている。
(ずっと自分を偽って周りの目におびえ自分のしたことを家族にも言えずに生涯を終えようとしている。同じように逃げおおせた元ナチが今もどこかで存在しているかもしれない事実。)

5人目(ゼフ)
ゼフ自身について語られることが一番少なくて色々考えさせられる。。被害者・復讐者として4人のルディに触れてきたのちに本当の自分を思い出した彼が選択したのは、復讐の遂行、死。4人目のルディと違うのは、ギリギリまで本気で被害者だったこと。結局色々あったけど、被害者からしたらどんな背景理由があれそれは決して許されることではない、というマックスの恐ろしいまでの復讐がオチ、、って感じか。。最後のrememberこわい。
kaito.m

kaito.mの感想・評価

4.0
お爺ちゃんが色々忘れたり思い出したりしながら、復讐を果たそうとするお話。さすがにメメントの衝撃は越えられなかったもののスリリングかつコンパクトな良作。
rrriccoo

rrriccooの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

「手紙は憶えている」

クリストファー・プラマー主演。
色んな人が言ってるけども「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐役の方。おじいちゃんはおじいちゃんなんだけど、もの凄い緊迫感を感じます。流石。

ストーリーの流れとしてはサスペンス。戦争の爪痕。誰を復讐するのか?

映画館で観ましたが、お客さんの入り具合はそれ程でもなかったかと。そもそもそんなに人気のある作品観ないせいで普段通りだなと思ったけど。

主人公が90歳くらいのおじいちゃんなので、凄くゆっくりとした展開だけど、緊迫感のある所とリラックスできる所の緩急が絶妙だったので眠くはならないかなと。
認知症の設定の為何度も同じことを繰り返し繰り返し確認して話が進むので、飽きる人は飽きるし、それがリアリティを伴って深く話にのめり込めるっていう人もいると思う。
ただ「何かが起こる」っていう雰囲気が全体を通してあるので、展開読める人もいますよね。そこはまぁ仕方ないかな。
ピアノの使い方が大変良い。

私は最後のシーンを受けてマックスとゼブの取り決めについて考えてみたけども、やはり正気の間で「ルースが亡くなるまで待ってくれ」っていう話があったのだろうなと妄想します。
「忘れていた」と「忘れたい」の間。
もし旅の途中「忘れたい」まで正気に戻っていたとしたら、発狂してしまうのでは?
そこでマックスの問いかけの意味について考えるとまたヒヤリ。

最後の原題「Remember」が良い。

色々と妄想が捗る良い作品です。
展開がある程度予想できても楽しかったのはその為かと。逆に何度も観れるかな。
メインとなる“お爺ちゃんは健忘症”というストーリーラインに気を取られているので、まさか終盤にそんな怒涛のオチが待っているはこれっぽっちも考えず、まんまと騙された。こんな復讐劇を成し遂げる人間には正に「鉄の意志」が備わっている訳で、なんというか韓国映画でたまにお目にかかる“恨”の概念を思い出してしまった。
中盤ぐらいまで割りと「お爺ちゃんもうご飯は食べたでしょ」的な、ほのぼのムードで進行するが、そこに突然「ジュー・マザファッカ」と口に出すことに対してなんの疑問も持たない人間(「ブレイキング・バッド」のハンク!)を投入することにより空気がガラリとと変わる。このシーンの緊迫感といったら近年お目にかかった記憶があまりないそれ(あのサイレン&発破音)で、「トゥルー・ロマンス」におけるホッパーvs.ウォーケンの例のシーンなどを思い出した。
「デビルズ・ノット」では題材の割りにボロボロの出来だったので「大丈夫かいな」と不安になったアトムのエゴやんであるが、本来の冷徹な底意地の悪さを取り戻してくれて本当に良かったなと思っている。自分の資質を遺憾なく発揮できる良い企画に出会えたのではないだろうか。
Satoko

Satokoの感想・評価

3.9
最近ナチスやホロコーストを題材にした作品が増えてきたように感じる。
世界的に勢力を拡大しているレイシズムへの警鐘なのだろうか?
認知症を患い眠ると妻が亡くなったことさえも、自分がどこにいるのかも分からなくなってしまう老人が、昔アウシュビッツで一緒だった友人の言う通りに、自分の家族を殺したナチスを見つけ出し復讐するために旅に出るというお話。
認知症ゆえ いろんな困難や問題にぶつかりながらも、友人に渡された手紙を元に、さまざまな人に助けられながらフラフラと旅を続ける主人公にハラハラドキドキさせられる。顛末はなんとなく予想できたが、そこに向かうまでのミスリードも巧妙でずっとドキドキが続いたままラストを迎えることになる。
ラストは衝撃的。
本当に忘れてしまっていたのか、それとも「忘れたかった」のか…
原題「Remember」に納得。
千恵

千恵の感想・評価

4.1
まさかの復讐劇

映像の派手さや音楽ではなく
演技や演出、脚本のみでハラハラさせられまくる
最近は途中で結末が予想できてしまう映画ばかり見てたので
ほんとに予想外でハッとした

頑張るおじいちゃんを見て
みんなおじいちゃんを応援してたはず
それを大どんでん返しされてしまうなんてねぇ…

静かにハラハラして
静かにアッと驚く
面白い
KINO

KINOの感想・評価

3.9
なりゆきにもハラハラしたが、おじいちゃん大丈夫か?と、そっちの方がハラハラする映画。意外なラスト。
最近のアトム・エゴヤン作品に満足できなかった人にはおすすめしたい、恐るべきおじいちゃん映画。派手なアクションはなくとも、曖昧な記憶、覚束ない足どり、銃を持つ手の震えにハラハラしっぱなし。指示を出す方も死にそうだし!このまま終わるかと思いきや、ラストのピアノの音色とそこからの展開に再びハッとさせられる。記憶は衰えようとも、事実は残り続けるのだ。
❝あの時、アウシュヴィッツにいたか?!❞

しっとりと、ときにドキドキしながら復讐と言う名の一人旅に出かけておりました。

認知症を患うご老人が、昔仕打ちを受けた、アウシュヴィッツのブロック長に復讐しに行くというのがあらすじでございます。

んまーおじいちゃんなので、正直派手なアクションはできません…が!?

年季の入った熟成された表情は、たまらないものがありました♪(*´∀`)タハー誰得ww俺得

ぁ、あとブルーノガンツはナチスと相性が良いww

昔見たヒトラー最期の12日間だったかな?でも好演されていて、もう好き‼!!!!

と言うことで、みなさん❝狼❞にはくれぐれもお気をつけて。

いやだなー今度公開する『ワイルド〜わたしの中の獣』の宣伝じゃないっすよwwww

ま、気になってるんですけどねー♪予告編が(*`艸´)