アンタレス

世界にひとつの金メダルのアンタレスのレビュー・感想・評価

世界にひとつの金メダル(2013年製作の映画)
3.5
クロスカントリーの競技中。乗馬から振り落とされ、尚も闘志を失わない少年 ピエール・デュラン。その後は障害飛越へと舞台を移し、父の厳しい指導を受けながらも競技に打ち込んでいた。
成人し、都会で弁護士としてキャリアを積み重ねたピエール。だが、燻っていた競技への情熱と、父の期待から逃げた後ろめたさから、一度は諦めた障害飛越競技の選手として歩み直す決意をする。
後に自らの愛馬となるジャップルーを初めて見たピエールは「小柄、筋肉も付いていない、遊び用の馬」と酷評した。しかし、ピエールは揺るぎない闘志と並外れた跳躍力の片鱗を見せたジャップルーを、パートナーとして選択した。そして、積み重ねた実績を引っ提げ、1984年。念願のロサンゼルス五輪へ出場する。

馬が躍動する場面では、その迫力を魅せるためにカメラワークに拘っているのは伝わった。ローアングルで、接写で、ときには引いたアングルで。様々な角度から力強い馬の動きを撮影しているのは良かったと思う。
ギョーム・カネの演技も見所である。表情も印象的だが、乗馬シーンでもノースタントで見事に馬に乗りこなしている。
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