いくまる

親愛なるきみへのいくまるのレビュー・感想・評価

親愛なるきみへ(2010年製作の映画)
3.8
実はまだ続いていたりするチャニング・テイタム期。
いつも通り木訥だけれど気を許した人には懐く大型犬な役の彼が好きです。
あと身長が低めな女優さんとばかり絡むので、必ず出てくる抱き上げてするキスシーン。
楽しそうで何より。笑

唐突に歌い出すアマンダ・セイフライドですが、あの曲の作詞作曲もしているようで。
特技を活かしていくの、良いと思う〜。


例によって日本版ポスターでは男女の純愛(と切なさ)を前面に押し出しているけれど、実際は軍人を取り巻く環境の話だったりします。
色々な父と子の関係が出てくるので、家族愛ものが好きな人にもオススメです。

手紙が良い演出をしてくれる可愛い前半。
9.11を機にそれを皮肉ってくる後半。
誰が悪いでもない。
上手く立ち回ることも手の届く所に存在意義を見出すことも大切。
それなりにモヤっとした後の、ジョンの選択やなんだかんだで優しすぎたサヴァナの本当の思い。


そして更に何年後かのこのラスト。
まさに「時間もかかるし順番通りには届かない手紙」のようで私は好きでした。
考えてみれば、最初に朗読している手紙もそうだよね。

内容に対して邦題が残念すぎるけれど、これで手に取る人もいるだろうからまぁ良し悪しでしょう。


特別好きでも嫌いでもないまま観ていくと最後に少しだけ持ち上げてくれる。
観終えてから知りました。
「ギルバート・グレイプ」「ショコラ」「砂漠でサーモン・フィッシング」「僕のワンダフルライフ」「くるみ割り人形と秘密の王国」の監督なのね。
そりゃそんな感想にもなるわ、と納得のラインナップでした。
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