サモ・ハン・キンポーが久しぶりに監督と主演を務めた本作は、ジャッキー・チェン主演「ナイスガイ」以来なので実に20年ぶりの監督作。
本作はウォンビン主演の「アジョシ」の香港版といった感じですかね。女の子の為に知り合いの少しボケたおじいちゃんが悪い人達と戦うお話です。側から見たら普通におじいちゃんなのに、めちゃくちゃ強いという。脇役のアンディ・ラウのダメ人間な演技も良かったです。他にもユン・ピョウ、フー・ジュン、ディーン・セキ、ツイ・ハーク、エディ・ポンと香港映画を知っている人からすると、どんだけ出演してるんだよと言いたくなる。
アクションに関しては相変わらず手数の多い戦い方ではありますが、関節を外したり腕を折ったりとちょっとエグい戦い方になっています。ただジャッキー・チェンもそうですが、60過ぎてる人間の動きじゃない。これだけ動く俳優さんもなかなかいないですからね。
そうそう。久しぶりにサモ・ハンが対峙する相手に「やめとけ」という感じのシーンがあって笑った。
でもストーリーがほとんどないです。ストーリーを楽しみたい人が見たら絶句すると思います。特にラストのオチなんてかなり酷いです。