ワシントンでのシャークネードとの戦いから5年、シャークネードの発生件数はゼロとなっていた。
世界が平穏を満喫する中、フィンは長男のマットに会うためにラスベガスへと向かう。
しかし、久々の再会を待ちわびていると、起こるはずのない竜巻がラスベガスの中心で発生するのだった…。
サメ×竜巻のB級最強タッグが生む大人気シリーズ第4段。
どんどんジャンルがわからなくなってくるB級映画の金字塔。
過去3作に負けない、すばらしい仕上がりだと感じました。
3作目で宇宙に飛び出し、もうやることないだろうと思っていましたが、今作で様々な自然現象と組み合わせるというヒネリを加えてきました。
今回は岩や火など色んなものがシャークネードに混じって襲ってくる。
トルネードが砂を引き寄せてサンドネードになり、油を引き寄せればオイルネード、点火してファイアネード、最終的には核融合炉を取り込んでニュークリアネードになる。
というわけで、今作はシャーク成分よりもネード成分の方が濃くなっています。
シャークの部分に期待しなければ普通に良作だと思いますよ。
また、4thの覚醒のサブタイトルどおり、色んなもののパロディを満載に組み込んだ内容になっている。
原題は『Sharknado: The 4th Awakens』でモロに『スターウォーズ』のパクリでした。
OPもパロディで掴みはバッチリ。
「テキサスらしくチェーンソーでぶった切るよ!」って、『悪魔のいけにえ』かい!
他にも、『オズの魔法使い』、『クリスティーン』、『アーサー王伝説』……などなど。
今回は主人公の活躍が少し少ないかなと思いましたが、ラストのサメから次々に出てくるところは爆笑しました。
あと、以前フィンがカメオ出演した『ラバランチュラ』の主人公、コルトンが登場します。
故障した車の代わりに、勝手に動く車(名前がクリスティーンw)を貸してくれる重要な役割。
ちなみにコルトンはまだクモ退治をしているらしい…。
また、ツッコミどころもパワーアップしてる。
サメの尻尾を掴み木に叩きつけ、いとも簡単に粉砕させてしまう者、サメを素手で殴って対峙する者。
意識を失っている人間に、除細動器の代わりに2匹の子サメで試みるなど…。
主人公(と、その家族)補正が強すぎるストーリー展開、やたら雑に食われていく登場人物たち、とりあえずラストは感動シーンという過去のスタイルを踏襲していて非常によかったです。
あと、どうでもいいんだけれど、エンドクレジットのスピードが異様に早い。
一単語も読めませんでした。